カテゴリ:構造構成主義
先日、『信念対立の克服をどう考えるか――構造構成主義研究2』が届きました。
楽天市場↓ amazon↓ http://www.amazon.co.jp/構造構成主義研究-2-西條-剛央/dp/4762825980/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1206155820&sr=8-1 第一部は、かなり構成そのものに工夫を凝らしました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第1部 特集 構造構成主義シンポジウム 1-1 第1回構造構成主義シンポジウムによせて(西條剛央・京極 真・池田清彦) 1-2 「同じ」と「違う」-感覚世界を取り戻すために考えるべきこと(養老孟司) 1-3 信念対立の克服に向けて(竹田青嗣・池田清彦・西條剛央) 1-4 参加者の視点からみた第1回構造構成主義シンポジウム(門松宏明) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 話題提供者の話を掲載するのが通常の編纂方法です。 ところが、本特集では、講演や鼎談はもちろんのこと、シンポジウムに先駆けて新聞掲載された記事や、一般参加者である門松宏明氏のシンポジウム体験記、そして大和ひろし氏の撮影による写真がちりばめられており、いわばシンポジウムを多角的観点から立体的に再現する、臨場感溢れるものになっています。 鼎談では、日常生活、宗教、イデオロギー、学問といった様々な領域における信念対立とそれを超克、調停するための考え方が縦横無尽に語られており、そのためのヒントやコツがたくさんつまっています。 しかし、学術誌としてみるならば、この第一部はまだ序章といってよく、それぞれの領域に新たな「転回」をもたらす珠玉の論文群からなる第二部こそ、本誌の中核をなしているといえるでしょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第2部 論文 2-1 総合知としての文学の本義-構造構成的言語行為論に基づく言表価値性の立ち現れ体系(浦田 剛) 2-2 構造構成主義による教育学のアポリアの解消-教育学研究のメタ方法論(苫野一徳) 2-3 構造構成主義か独我論的体験研究か-主客の難問 vs.自他の難問(渡辺恒夫) 2-4 構造構成主義の視点からみた精神医療の一考察-構造構成的精神医療の提唱(加藤 温) 2-5 「健康の不平等」の理論構築に向けて-構造構成的医療化の提唱(三澤仁平) 2-6 物語と対話に基づく医療(NBM)と構造構成主義(斎藤清二) 2-7 構造構成主義の地平から見た実験研究(北村英哉) 2-8 「目的相関的実践原理」という新次元の実践法-構造構成的障害論を通して(京極 真) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中には、それぞれの領域で数十年に一度出るか出ないかといえるほどの論文もあり、そうした論考が世に出るための場を提供できたということだけで、構造構成主義研究を創刊したかいがあった、としみじみ思います。 構造構成主義の動向に関心のある方は、創刊号の『現代思想のレボリューション-構造構成主義研究1』(北大路書房)とあわせてご一読いただければ幸甚です。 http://www.amazon.co.jp/構造構成主義研究-1-西條-剛央/dp/4762825441/ref=sr_1_6?ie=UTF8&s=books&qid=1206156646&sr=1-6 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/04/16 03:20:44 AM
[構造構成主義] カテゴリの最新記事
|
|