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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2009/04/02
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カテゴリ:雑感

最近半ば本気で思っているのだが、これからは本質的な意味での「研究」は大学よりも、在野で進むようになるかもしれない。

聞くところによると、現在、多くの大学の研究者は、教育と事務業務、営業、書類作成などでほとんど研究できなくなりつつあるようだ(僕は運よく大丈夫ですが)。

あるいは科研費獲得のための研究をする「研究労働者」になってしまうことが危惧される。

実際、大学や研究機関に勤めた研究者は、ほとんど研究ができなくなっており、その代わりに大学に就職しておらず非常勤講師をしている人や、在野の人におもしろい人が多くいるのだ。最初はたまたまかと思っていたのだが、これは時代的な必然なのかもしれない、と思うようになってきた。


(自戒を込めていえば)大学の研究者は、ミクロレベルのタイムマネジメントではなく、マクロレベルの自分の研究時間を確保するためのタイムマネジメント能力が必要になってくるのではないだろうか。

能動的に自分の時間確保につとめるといった、個別の対処も大事になるが、もしかしたら大学に代わる真の教育・研究機関を作る必要があるのかもしれない。

フランスでは、エリートは大学に行かずにグランゼコールっていう別の高等教育機関に行くらしい。

サルトルもメルロー=ポンティもパスツールもキュリー夫妻もフランスの有名な学者はみんなグランゼコール出身者であり、カルロス・ゴーンなどのビジネスマンや歴代大統領もみんなグランゼーコール出身者だという話を、フランスで助手をやっている元教え子から聞いた。

そう考えれば、本当に大学機関が機能しなくなってしまったときには、本当におもしろい人を集めて、それに変わる真の高等教育機関(日本版グランゼコール)を作るような人がでてきたらおもしろいことになるかもしれない(もっとも制度化した途端腐るので期間限定の組織にしたほうがよいかもしれないけども)。

今の大学だって最近作られた制度だしね。。






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Last updated  2009/05/31 11:50:37 PM
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