カテゴリ:雑感
本当は暗い気分になるので書きたくないのだけど、記憶から完全に消し去るのもどうかと思うので(2週間経つと自分で書いたことも忘れるのだが)、ちょっと書いてみたい。
一応ここから何を学べるのかも書くつもりですが、虐殺に関する暗い話題なので、覚悟がないひとは、読まない方がよいです。 先日、ネットのニュースでルワンダ紛争に関する新しい映画が作られるという話題があった。 それで以前ちょっと耳には入ってはいたのだけど回避していた(あえてちゃんと知らないでいた)ルワンダについてちょっと知ってみようと思い、you tubeをみてみたら。。。そこでは想像を絶する悲劇が起こっていた。 wikipediaからまとめると、 1994年にアフリカ中部にあるルワンダで、フツのジュベナール・ハビャリマナ大統領とブルンジのシプリアン・ンタリャミラ大統領を乗せた飛行機が何者か(「フツの過激派による犯行」と「ツチの犯行」の二説有り)に撃墜されたことに端を発して、ツチ族とフツ族の民族対立による武力衝突「ルワンダ紛争」が勃発し、フツ族過激派がツチ族やフツ族の穏健派を80万~120万人以上虐殺するという大虐殺が起きた。 これはそんなに昔の話ではなく、僕が浪人していた頃に起きていたことだ。 you tubeをみて内情を知るにつれ、最も暗惨たる気分になったのは、この虐殺が、違う民族の身分証をもっているからという理由だけで、隣人を親族を友達を、女、子どもの区別無く、ナタやクワで次々と次々と100万人も殺していったという点にある。 ツチ族やフツ族は同じ地域に住み、結婚する場合も多く、必ず親族の誰かは違う族に属しており、身体的特徴もなくなっているため、身分証に書いてあるものをみなければわからないほどという。それをその身分証の名に基づいて、虐殺していったのである。 中には友達を殺すのはおかしいと思い匿った人もいたのたのだが、それがみつかると、匿った人に殺させてから、両方殺すという残忍ぶりである。 あまりの惨さに、集団に悪魔でも取り憑いたという解釈でもしたくなるほどだ(今でも13万人が殺人者として刑務所に収容されている)。 なぜ、そうした異常なことが起こったのか? その大きな要因の一つとなったのがラジオ放送だ。 ラジオしか放送がない地域において、「千の岡ラジオ」というラジオが、大統領暗殺を契機として、人々の恐怖心を煽り、怒りを喚起させ、巧みに扇動していったのだ。 そして各国の思惑から国連は機能せず、被害は拡大した(本当にひどい話だ。それを知らずに日本も(僕も)のんきに暮らしていたわけだが)。 さて、ここから何がいえるのか。 1.虐殺は異常な行為ではあるが、世界的にみれば、ここ100年だけみても10年に一度の割合ぐらいで起きている(数は適当だけど)。だからこれからも起こると思っておいた方がよい(起こらないようにはしたいけど)。 2.国連はあてにはならない。自国(自分)は自分で守るぐらいの気持ちでいた方がよい。 3.テレビの扇動にはくれぐれも気をつけた方がよい。なんだったらテレビなどみない方がよい。ナチスドイツのときもそうだが、集団洗脳されたら、人間はどんなひどいことでもできるようになるようだ。 4.そんな集団洗脳になど自分は絶対にかからないと思っているかもしれないけども、二酸化炭素の上昇による地球温暖化は防止できるとか、京都議定書は遵守すべきものだと思っている人は、すでに「温暖化防止運動」という集団洗脳にかかっています(嘘だと思うなら武田邦彦や池田清彦らの関連書を読んでみたらよいと思います。それを責めているのではなく、それほど簡単に僕らは洗脳にかかってしまうということです)。 『ホテル・ルワンダ』いつか見なきゃいけないのかもしれないが、これはずーんと落ちる覚悟がいるので、みるとしても時期を見計らわなきゃいけないな。 それにしてもなぜ落ちるのか。 人間がそこまで残忍になれる(すなわち自分もそうなる可能性が0ではない)という事実を突きつけらたような気分になるからだろうか。 その可能性を0に近づけるためには、世間がなんといおうと、今僕がそれはおかしいだろうと思うことに、目をつぶらず、多少不利益を被ろうと行動していけるかどうかなのかもしれない。 参考(you tubeは覚悟のあるひとだけ自分で探してみてください)。 http://ja.wikipedia.org/wiki/ルワンダ紛争 http://ja.wikipedia.org/wiki/ホテル・ルワンダ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/05/31 11:53:54 PM
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