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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2009/05/01
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カテゴリ:雑感
昔はなぜ芸能人が何かというと,結婚会見,離婚会見,破局会見,釈明等々を行わなければならないのか,さっぱりわからなかった。

そんなもんほっておけよ,と思っていた。

しかしあるとき,芸能人,タレント,アイドルになるということは,自らを商品にするということなのだということがわかったら,なぜ「会見を開かないなんてけしからん!」なんて怒っている人がいるのか少しわかった気がした。

商品なのだから,商品の説明義務がある,というわけだ。

結婚したのならば,商品は独身というカテゴリーから夫婦というカテゴリーに移行しました,ということを説明しなければならず,離婚した際は離婚した理由も含めて,二人が納得して離婚しましたが,それぞれの価値は落ちていませんよ,といったように自らの商品価値を説明しなければならない。


自らを商品にするということは,その商品価値が大きければ大きいほど,その対価を支払うことになる。それが俗にいう有名税というやつの正体だ。

今回の草なぎ君は国民的スーパーアイドルゆえの甚大な対価を支払うことになった,ということもできる。

また、なぜ芸能人はプライバシーが侵害されてもよいかのように扱われるかといえば,それも商品だからである,と考えると理解可能になる。


その意味でテレビタレントはふつうの人間であることを手放している,ということもできる。

自己破産した人は,手紙などが開封されて,プライバシー(の一部?)を奪われるということを聞いたことがあるが,芸能人のプライバシーの奪われ方は,自己破産した人のそれと比べものにならない。

芸能人になる,ということはそれほどリスキーなことなのだろう。

テレビにでて有名になるということは,便利なことも多いだろうが,リスクも大きく,有名であるがゆえに幸せから遠ざかる人も少なくない。

逆に結婚するにしても,離婚するにしても,「相手が一般の人なので」といえば相手について商品説明する義務は生じない。堅気(一般の)人なら(商品じゃないし)しょうがないね,という扱いをしているのだ。



話は飛ぶが、その点Greeeenは新しいあり方を示している。

彼らはライブ活動などは一切行わず,CDのジャケットに写真すら掲載せず,もちろんテレビにも出ず,CD(曲)だけを世に出している。

これは作品は商品にするが,自分は商品にしないということを意味する。

自分は商品にしないのだから,万が一今回の草なぎ君のような失態をおかしたとしても,ふつうの人と同じように,せいぜい派出所にしょっぴかれて怒られて帰される,というぐらいで済むだろう。

作品は世に出せる,プライバシーも守られる。

これは一つの理想型かもしれない。

しかし,これまでこういうあり方をできたグループはなかったということを考えても,これは本当に難しいことだということがわかるだろう。

ちょっとテレビに出れば,何十万,何百万ともらえるのだから,ふつうの人は欲が出て,自らを商品にしてしまう。


だからGreeeenは本当に偉いなあと思っていたのだが,先日テレビ等に出ないのは今後変わることない確固たる信念だったわけではなく,歯科医師免許に全員が受かるまではテレビ等にはでないと決めたからと知って、少しだけがっかりした(といっても凄いのだけど)。

彼らの場合は、姿を現さないということが,ひとつの希少価値にもなっているわけだし,「生け贄」を求めている今の社会で自らを商品にするデメリットはあまりに大きい。

CDだけでも十分稼げるのだから,ずっと今のままでいたほうがよいと僕は思う(まあ余計なお世話なんでしょうけども(笑))。





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Last updated  2009/06/01 06:08:43 PM
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