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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2011/04/01
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カテゴリ:雑感
現地のレポートをして欲しいという希望があったためここに書いておきたいと思います。

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昨日は12時に集合して、レンタカーを借りて前日に引き続き物資を揃えた。

100円ショップ(Can Do)の店長さんはとてもよくしてくれて「割引してあげたいのだけど社員割引の制度もないのですいません、がんばってください」とポケットマネーで1万円カンパしてくださった。

さらに「本当は会社に許可とらないといけないので、これは個人的にといって台車もかしてくださった。なんて素晴らしい店長さんなんだろう。

他にも積み込みをしていたら、見知らぬ人が「被災地に行くんですよね、寒いと思うんで配ってあげてください」とカイロを2箱くださったとのこと。思わず涙が出てきたと松前さん。

こちらの家族も物資を揃えたり準備をするのに全面的に協力してくれて、また友人や後輩達、学生達も様々な形で支援表明してくれた。

本当にありがたいです。





困ったのは携行缶がどこにも売っていなかったこと。あらゆるカー用品屋さんにも1つもなくて発注してもいつ届くかわからないという状況で、途中でなんとかするということで仙台に向かうことに。想定外というか、想像できなかったです。

結局、松前さんのご友人の阿久津さんに那須で携行缶を2つと灯油缶2つを借りれることに。阿久津さんは被災地に3度行っているとのこと。

福島原発の情勢が今よりも不安定だったとき、「今ラジオで原発が大変なことになったと連絡がきたら自分たちは引き返すのか」「いや引き返さない」「ならラジオは聞かなくても同じだ」といってラジオを切ったとのこと。冗談っぽく「ラジオで大変だと聞いたら引き返すかもしれないから」とおっしゃっていたのが印象的でした。

途中で3回給油していってほぼ満タンの状態で到着することができました。どうやら高速の上では給油するのにまったく問題ないので帰りは大丈夫そうです(今だったらガソリンに余裕がある人は並ぶより高速に入って給油した方がスムーズだと思います)。

ともあれガソリンは最も価値ある資源なのには間違いないので携行缶をおかりできたのはありがたかったです。

何しろ、仙台市に入ると街並みはいつもと変わらず、仙台駅周辺はそんな大震災に見舞われたとはおもえないほどなのですが、ガソリンスタンドにはガソリンを入れる長蛇の列が。並んでいるというより夜中から車が起きっぱなしなのです。

その列の長さは、1つのガソリンスタンドに対して3つの学区をまたがってずーーっとひたすら並んでいるとのこと(実家の近所で具体的にいうと、泉区の虹の丘から青葉区の東勝山を通って桜ヶ丘まで車が並んでいる状態)。父は2日前から車を並べてようやくガソリンを入れることができたらしい。

結局、夜中の11時過ぎに実家に着いた。ハイエースは想像以上に大きく、あれで運転慣れしていないひとが物資を満載して首都高を走るのはあまりに厳しい状況だったと思う。松前さんの運転のおかげで無事に着けました。

夜遅くまで両親に地震が起きたときの様子や現在の状況などを聞きながら、行方不明の伯父の話などをした。





やはり仙台は寒い。0度ぐらい。

灯油が貴重なので寝室は暖房ないのでスキーウエアを着て寝た。北川さんが同じ部屋で寝ているのが不思議な感じ。

北川さんはどうも寒さに強いらしく、昨夜話をしていたときも腕をまくっていた。自分は北国出身だが寒さに弱い。

小学校の頃は真冬でもランニング半ズボンだったのだが中学になって制服をきたら急激に弱体化した(文明は身体を弱くする。弱くなったのは自分か)。

あとやはり余震が多い。朝も揺れたときには「やっぱりこっちの方が揺れますね。これは震度2~3ってとこですね。」「震源が近い感じがしますね」「はい。こんだけ精度高く判断できるのは日本人ぐらいですね」などと話していた。

今の日本人ほど地震や原発のリテラシーの高い国民は世界中探してもいないだろう。






(早稲田大学大学院商学研究科専任講師 西條剛央)


・その他の大震災関係の記事はこちら→http://p.tl/J9Xt






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Last updated  2011/04/01 09:07:08 AM
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