イタリアより愛を込めて
今回で何回目のイタリアの訪問だろうか、
おそらく既に20回は越している。
初めの頃のウキウキ感はないが、なんとなく心が落ち着くので来てしまう。
毎回日本から離れた時に、
私にとって今何が必要なのか、自問する。
毎年 仕事が答えだった私。
私が仕事をしたら、
生徒さんに喜んで頂ける、
お店のお客様に楽しんで頂ける、
家族も、私が仕事をしていれば ある意味多少貧乏でも経済的に心配なく
(他の心配はされるけど)
生活を送ることができる。
勿論、沢山の家族の協力なしでは成り立つ事は出来ないのだが、私が仕事をしていれば私も家族も周囲も幸せでいられると思っていた。
先日、毎月定例のレッスンで2ヶ月お休みされていた方に久々にお会いした。
2年前からご主人がガンで闘病していたが、
遂にお亡くなりになってしまったという事だった。
いつも看病が大変なお話を毎月のレッスン
でストレスを発散しながらも
いざお亡くなりになると
「うるさく言う相手がいなくなるって寂しいものよ」
と悲しそうにお話されていたが彼女の顔は
なにかやり遂げた様な聡明で輝いていた。
彼女がほんのひと時でも笑顔が出来る場所にいれて良かったと思った。
先月、私も家族が入院、手術をしたばかりで本当に彼女の言う通りだと思う。
だから、今回は支えてくれる家族に、愛情込めたうるさい事を沢山言おう、
イタリアに来て、そう決めた。
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