帰去来の辞 大意更新・・・・・・・ 陶淵明
帰去来の辞 陶淵明大意 更新 完結でーす ~高校生の時 古典の時間に習いました紀子様のご出産のお祝いにお父様から寄せられた言葉の中に 「帰去来の辞」からの引用 とありましたのでもう少し早く書きたかったのですが ちょっと遅くなってしまいましたブログでお世話になっています弓蔵先生が 夕方補足して下さる予定です楽しみにしていて下さいね ~先生 ('-'*)よろしくネ♪(*^-^*)☆ 歸去來兮辭 歸去來兮 田園將蕪胡不歸既自以心爲形役 奚惆悵而獨悲悟已往之不諫 知來者之可追實迷途其未遠 覺今是而昨非舟遙遙以輕 風飄飄而吹衣問征夫以前路 恨晨光之熹微乃瞻衡宇 載欣載奔僮僕歡迎 稚子候門三逕就荒 松菊猶存攜幼入室 有酒盈樽引壺觴以自酌 眄庭柯以怡顏倚南窗以寄傲 審容膝之易安園日渉以成趣 門雖設而常關策扶老以流憩 時矯首而游觀雲無心以出岫 鳥倦飛而知還景翳翳以將入 撫孤松而盤桓歸去來兮 請息交以絶遊世與我以相遺 復駕言兮焉求悦親戚之情話 樂琴書以消憂農人告余以春及 將有事於西疇或命巾車 或棹孤舟既窈窕以尋壑 亦崎嶇而經丘木欣欣以向榮 泉涓涓而始流羨萬物之得時 感吾生之行休已矣乎 寓形宇内復幾時曷不委心任去留 胡爲遑遑欲何之富貴非吾願 帝郷不可期懷良辰以孤往 或植杖而耘登東皋以舒嘯 臨清流而賦詩聊乘化以歸盡 樂夫天命復奚疑ここから 先生にお世話になりました ~大意 さあ、故郷へ。帰ってしまおう、もう。故郷の田園は荒れ果ててしまっているだろう。生活のための役人生活。自分の心はすっかり歪んでしまった。しかし、恨むまい、悲しむまい。過ぎ去ったことを後悔してもしかたがない、これからのことを考えよう。確かに道に迷ったが、少しの間のことだ。家に戻ると決心したのだから、それでいい。故郷へと向かう舟は軽やかに進む。風で着物がひらひら揺れる。気持ちいいなあ。旅人に道のりを聞いたが、まだ夜明け前、薄明の中、船は進む。我を待つもの大地のみでよし人変はるとも地の色同じ我が心大河の水に洗はれて軽き言の葉口をつき出づああ、とうとう、我が家!召し使う子どもが門のところに。庭の小道は荒れてしまったけど、松、菊・・・まだ残っている。部屋には酒が・・・まあ一杯飲もうか・・・いいなあ我が家の庭。こんなちいさな家でも、こんなに幸せになれるんだな。庭はますます美しくなり、わずらわしい客は誰もこない日々。 一日中眺める空。雲や鳥の心までわかる気がする。今日ももうそろそろ日暮れ時・・たった一本残った老いた松をなでてみる「なんかオレみたいだな、オマエ・・・」老松に重ぬる我が身映す池風に揺らぎて心ゆらゆらさあ、帰ってしまおう、故郷、本来の居場所に。そこは「社会」じゃない、もうそこにはいたくない。人の話がまともに聞こえる場所。本が読めて、音楽が聴けて・・・春。大地の仕事が始まる。舟で川を上り、車でそこからもっと奥に。花をつけようとする木々の笑い。雪解けの水の歌。ああ、春。生命の始まり。・・・しかし、私は、私の命はもうそれほど残ってはいない。いいではないか!それも自然の運命なのだ。この命なにを齷齪(あくせく)。富貴は望まず。永遠も望まず。やわらかな陽射し。土。風のにおい。丘の上の口笛。流れる水。いいではないか、これで!私の命は天の命、千変万化の中にあるのだから。丘に立ち春風にわが歌載せてみん 口笛の祈り天よ聴きたまへわが命 はや尽くるとも それはよし 天の変化(へんげ)に委ぬと思へば(短歌はすべて秀弓)彩工房 花 もかの日記 李白 シェイクスピアに続きまして ありがとうございます 。。。( ^-^)∠※.。・:*:・°`☆、。・:*:・°`★歸去來の辭 歸去來兮(かへりなん いざ) 田園 將(まさ)に蕪(あ)れなんとす 胡(なん)ぞ 歸らざる既に自ら 心を以て 形の役(えき)と爲し 奚(なん)ぞ 惆悵して 獨り悲しむ已往の 諫めざるを 悟り 來者の 追ふ可きを 知る實に 途(みち)に迷ふこと 其れ 未だ遠からずして 覺る 今は是(ぜ)にして 昨は非なるを舟は 遙遙として 以て 輕し,風は 飄飄として 衣を吹く問ふに 征夫の 前路を以ってし 恨む 晨光の熹微なるを乃(すなは)ち 衡宇を 瞻(あふぎ)み 載(すなは)ち 欣び 載(すなは)ち 奔(はし)る僮僕 歡び迎へ 稚子 門に候(ま)つ三逕は 荒に就(つ)くも 松菊は 猶ほも 存す幼を攜へ 室に入れば 酒 有りて 樽に盈(み)つ壺觴を引きて 以て 自ら酌し 庭柯を眄(なが)めて 以て 顏を怡(よろこば)す南窗に倚りて 以て 傲を寄せ 膝を容るるの安んじ易きを 審らかにす園は 日ゞに渉って 以て 趣を成し 門は 設くと雖も 常に關(とざ)す扶老(つゑ)を 策(つゑつ)き 以て 流憩し 時に 首を矯げて 游觀す雲 無心にして 以て 岫(しう)を出で 鳥 飛ぶに倦(う)みて 還(かへ)るを知る景 翳翳として 以て 將(まさ)に入らんとし 孤松を撫でて 盤桓とす歸去來兮(かへりなん いざ) 交りを息(や)め 以て 遊びを絶たんことを 請ふ世 我と 以て 相ひ遺(わす)れ 復(ま)た 駕して 言(ここ)に 焉(いづく)にか求めん親戚の情話を 悦び 琴書を 樂しみ 以て 憂ひを消す農人 余に告ぐるに 春の及べるを 以てし 將(まさ)に 西疇に 於いて 事 有らんとす或は 巾車に命じ, 或は 孤舟に棹さす既に 窈窕として 以て 壑(たに)を尋ね 亦た 崎嶇として 丘を經(ふ)木は 欣欣として 以て 榮に向かひ 泉は 涓涓として 始めて流る萬物の 時を得たるを 羨み 吾が生の 行くゆく 休するを 感ず 已矣乎(やんぬるかな) 形を 宇内(うだい)に寓すること 復(ま)た幾時ぞ曷(なん)ぞ 心を委ねて 去留を 任せざる 胡爲(なんす)れぞ 遑遑として 何(いづく)にか 之(ゆ)かんと 欲す富貴は 吾が願ひに 非ず 帝郷は 期す 可(べ)からず良辰を 懷ひて 以て 孤り往き 或は 杖を植(た)てて 耘す東皋に 登り 以て 舒(おもむろ)に嘯き 清流に 臨みて 詩を賦す聊(ねが)はくは 化に乘じて 以て 盡くるに歸し 夫(か)の天命を 樂しめば 復(ま)た奚(なに)をか 疑はん ぽち よろしくおねがい致しますね ~