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ユッケは駄目で、牛刺しならOK。レバ刺しだってOK。
そんな現状を踏まえ、仕事を早々に切り上げ、馴染みのもつ焼き屋へ向かう。求めるのはあのレバ刺し。角が立っていて、歯ごたえがあり、肉の、レバならではの甘さが楽しめる一品だ。 しかし、店からはレバ刺しのメニューが消えていた。店員に聴いてみたところ「あの一件以来、止めた」とのこと。確かに、この店の調理には問題はあったと思うが、それでも揉めたことがないからこそ、何十年も営業し、繁盛しているのであって、客もそこまで神経質にはなっていないはずである。残念としか言いようがない。 時代は少し遡り、狂牛病騒ぎで牛丼すら食べられない時代。その後、肉自体は食べることが出来るようになったが、牛の脳、頬肉、脊髄などは食べることができなくなってしまった。 この牛の問題に関しては、人間が肉骨粉などという「非人道的」な飼料を使ったのが大きな要因であって、問題が根本的に解決されたらそれまで通りの食生活が出来るはずなのである。 可能性の問題で言ったら、どんな食べ物にも危険はあるはず(アレルギー反応も含めて)。それでも、人は郷土料理として、今の基準からすると「危険」なものを食べてきた。それが文化だからだ。危険性があるからといって禁止するのは、文化を消すことに等しい。 ………… 今も、あの店の豚のレバ刺しの味は舌に蘇る。しかし、同じ経験をすることは、もうないのかもしれない。 Jijy39 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.06 20:02:54
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