テーマ:今日のコーヒー(5153)
カテゴリ:スペシャルティコーヒー
プロのつぶやき1067「ポストコロナのカフェ」 *8/14(金)~17(月)夏休みを頂きます。 *9月から、定休日を「月曜・火曜」といたします。ご不便おかけしますが、よろしくお願いします。 8月も半ば・・・広島長崎敗戦・・・そして今年は新型コロナ・・・暮らしが否応なく変わってしまいます。それでも、生きて、暮らしの中に楽しみを感じたいものです。 さかもとこーひーは27年前の8月暑い暑い日に開店しました・・・車1台分の自宅ガレージを改造した3坪に焙煎機と作業台、電話ファックスでのスタートでした。 その前は、紅茶の店テ・カーマリーを10年やっていて・・・紅茶の喫茶店から自家焙煎の豆売りになぜ変えたのか?今でも時々聞かれます。 紅茶は茶葉を選んで仕入れて・・・淹れたり、茶葉を販売したりです・・・自家焙煎店は同じ生豆を使っても、焙煎・ブレンドという職人仕事があるので・・・他店とは違う味わい、魅力を作れるからと話しています。 そして、自家焙煎店やカフェの人に聞かれた時は・・・紅茶の店では子供育てて、一生の仕事にするのが難しい・・・ビーンズショップなら毎年積み重ねて、地味でもやっていけるからと話しています。 あれから30年経って・・・スリランカの紅茶がメインだったので、スリランカカレーやったり、ケーキが人気だったのでケーキメインに改装したり・・・色々と方法はあったはずなんですが、紅茶・コーヒーに絞っていたので・・・スパッと自家焙煎店に切り替えました。 そんなこんなで・・・卸先のカフェが少しずつ増えて・・・お付き合いが始まる時にまず話すのが・・・カフェは基本的に客数が基本だということです。 コーヒー主体のカフェばかりでは無くて・・・食事やデザート主体のカフェも多いです・・・客単価上がりますし、客数は少なめになりますが、レストランと比べるとやはり客数が基本となります。 コーヒーメインでも・・・エスプレッソメインかハンドドリップメインでも違ってきます。 46年前最初に修行に入ったフルーツパーラーはファッションビルの1Fで・・・成長期の時代もありましたが客数多く、特に土日、GW、夏休みなどは40席前後の店でアイスコーヒーを18Lの容器何個も仕込んでましたから、1日300杯500杯くらいはアイスコーヒー出していたと思います。 昭和50年代くらいまでは、少し大きな都市だと・・・40-50席で一日10回転するような繁盛喫茶店がどこでもあったものです、しかもフルサービスで・・・そのような店の店主は今70代後半以上になっているでしょうね、けっこう儲けたと思います(笑) 紅茶の店テ・カーマリーを開店したのが昭和57年で・・・そんな時代の終わり・・・気がついた時にはあとの祭りでした(笑)今、大きなチェーン店は一日500人前戯がベースになっているように思っています。 で、このところ千葉市内でカフェが次々と開店しています・・・自家焙煎もありますが、年に1店くらいですか・・・insta映えするかわいいおしゃれなカフェばかりですが・・・客数を前提としていない店作りで心配になることがあります。 勿論、5坪くらいの小さなお店でも客数増やす店作りはできますので・・・席数はあまり問題では無いですけど・・・。 元々、カフェや喫茶店は商圏の狭い地域の商売です・・・それが、情報と移動の変化により・・・さらにネットでマーケティング情報が広まって、差別化、ブランディング、ポジショニングからSNSによる集客・・・行列、売り切れ、予約の店が目立っています。 そこへ新型コロナが来てしまいました・・・そんな中でも、地域の常連さん、必要とされる店になっているカフェが何軒もあります。 エスプレッソ等とんがった専門性を大切にしながら、地域のお客さんに使い勝手が良いバランスを上手にとっていますね。価格やメニュー、雰囲気・・・そういうカフェはコロナの自粛になって豆も売れるようになっています。ご近所さんがコーヒーテイクアウトしたり、豆買っていったり・・・。 喫茶店やカフェの生産性利益性の低さから、どうしたら良いのかと色々と可能性を探っていて、20年くらい前に毎年アメリカに行って・・・じーっとアメリカのカフェを観ていました。 で、とにかく客数が多い・・・テイクアウトが多い・・・エスプレッソメイン・・・豆が売れている・・・あー、これならいいなぁーと思っていても・・・日本のカフェはエスプレッソのムーブメントをハンドドリップが追い越してしまい、古民家カフェや手作りランチ・デザートが目立ってしまいました。 テイクアウトはコンビニコーヒーで普及しましたし・・・。 それが、コロナの自粛によって・・・イメージしていたカフェが目の前に増えています。 そうそう・・・近所のお客さんが増えると、遠くのお客さんも増えます。遠くのお客さんを増やそうとすると上手くいきません。自分の失敗や成功の経験でもありますし・・・この37年色々な店を観てきた結論です・・・何故そうなるか説明できますが、長くなるので直接聞いてください。 近所のお客さんに必要とされるようにフォーカスすることでしょう、勿論専門性は大切にしながらですね。 さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.09 09:38:53
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