危ない橋と危ない賭け part1 (2006/04/09)
9時ごろ目が覚めた。PCの電源も落とさないまま、メッセも上げっぱなしで寝ていた。窓から見える空は半端に青く、散らかった部屋の中でしばらくぼんやりする。今日は泊まりで出かけられる。札幌に遊びに行くから、と伝えてある。泊まりで?そう。ちょっと気分が疲れてるから…パッと遊んでくる。そのままIEを開きなおした。無理だって思ってた。そんなことできないって思ってた。でも私、どこまで待てるんだろう。向き合える日は来るのかもしれないけど、それはずっと遠い先にしか思えない。それまでに、もうどうでもいいってなりそう?今だって半ばそんな気分だ。ダメだ、行こう。最寄の空港からは直行がない。東京経由?往復4本の航空券なんてさすがに買えない。千歳から?千歳からだって直行はない。しかもここから千歳まで4時間弱。でも、隣県までの便はある。それが14時過ぎ。ここから車で走って千歳からの便に乗って、そこからバスとJR乗り継いで2時間弱。厳しいけど。行ける。行こう。それでも迷ってた。走りながら迷ってた。昨日のレスだってこない。会えるとも限らない。昨日のレスが来ないから、今から行くなんて伝えられない。いや、伝えられたにしても止められて終わりだろうから。だから向こうに行ってから、来ていることだけ伝える。会えるかもしれないし、会えないかもしれないし。会えなかったら終わりだ。彼にも街にもさよならして帰ってこよう。いや、会えても…どうなるかわからないけれど。顔を見られれば、少しは違うかも。少しでも変われるかも。可能性なんて、そうたくさんあるとは思えないけれど。どうなっても、それはもう、そのときで。それでも一般道から高速に乗り、千歳空港が見えるまで迷ってた。迷うぐらいならこんなことすることない。でも物理的にはこんなことができる時間はもうしばらくない。気分的にももう限界だった。いつまでこんな、向き合えない気分を味わい続けたらいいんだって。意外に早く空港に着いた。ぼんやりとお土産屋を見て回るけど、会えるとは限らない。メールがこないのだって、気づいていて返してこない可能性だってある。いつもならどっさり買うお土産も、買わなかった。さすがにタラップを通ったときには罪悪感が沸いた。でも座席に着いたら覚悟ができた。走り出した飛行機は暫くしてふわっと浮き、石狩平野が窓の外に広がった。