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カテゴリ:タイタス・クロウ・サーガ
今回は「地を穿つ魔」において、クロウよりよっぽど主人公らしかった教授さんを。
ウィンゲート・ピースリー H.Pラヴクラフトの小説「時間からの影」の主人公、ナサニエル・ピースリー教授の息子で、自身もミスカトニック大学の心理学教授。故ウィルマース教授の遺志を継ぎ、邪神対抗組織「ウィルマース・ファウンデーション」を結成した。 主人公よりもよっぽど多くの苦難を乗り越えてきたであろう人。各国の政府に掛け合い、自ら結成したウィルマース・ファウンデーションの存在を非公式にとはいえ認めさせるまでの道程は、多分それだけで一つの長編…あるいはそれなりのシリーズものの主役を張れると思う。 しかも父親はかつて異種族の存在と…ゴニョゴニョの体験がある人だったりと、この辺も含めてクロウよりずっと劇的&英雄的人生を送っている。 そのせいか「地を穿つ魔」の特に後半においては主人公コンビを食う大活躍を見せた。―――っていうか、邪神と直接戦ったのはこの人を初めとするウィルマース・ファウンデーションの皆様方であって、クロウとド・マリニーはハッキリ言って見物してるだけだった。 更に言うならば締めもこの人の文章(ド・マリニーの手記の補足)だったりするあたり、「地を穿つ魔」という小説は、ある意味においてはクロウとド・マリニーの物語ではなく、このウィンゲート・ピースリーの物語だったのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.05.30 20:10:34
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