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もっそもりやま@ (  ̄ω ̄)ゞ<ももっ おじゃましまーす。 おもしろくて初めか…
魚焼き機@ ……ツンデレ。 それはもう十分に素敵なツンデレだと思う…
世亜羅@ 私的には・・・ デレ対象は冷や汗を垂らしつつも 「旨い…
2006.07.03
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適当に手を動かしながらツラツラといろんなことを考えてたら、急に語りたくなってきた(迷惑な…)んで、ちょっとキャラ語り。…好きなんですよ。一つの事柄についてやたら延々と考え込むの。



と、いうわけで今回はスーパーロボット大戦MXのバンプレオリジナルキャラクターで、主人公ヒューゴ・メディオの元上官にして強敵となったあのキャラクターを。



※以下の文章は、作品内容について容赦なくネタバレしています。




















アルベロ・エスト

元クライ・ウルブズ隊長。部隊壊滅後、その責任を取る形で軍を辞め、行方不明となっていたが、エルデと共にメディウス・ロクスを奪取する。ヒューゴにとっては師であり父親のような存在であった。復讐を達成した後、全ての決着をつける為にヒューゴ達マグネイト・テンに協力するが、エルデの反乱によってAI1に取り込まれてしまうが、その結末に後悔を抱くことなく最後は自らの運命を受け入れる。


(ウィキペディアの「バンプレストオリジナルのキャラクター一覧」から引用。これが一番よくまとまっていて分かりやすかったんで)





スーパーロボット大戦のファンサイト界隈をウロウロしていると、結構この人に関しては「何がしたかったのか分からない」等の意見を耳に…じゃなくて目にするんですけど、私は最初こういう意見を見たとき、純粋に「え?…なんで?」と思ったんですよね。

別にそういう風に言っている人を批判するわけでもなんでもなくて、極々普通にプレイしていて、この人の目的というか考え方は分かりやすいと思っていたから。

で、そんな事を考えつつも何度も(正直、具体的な回数はここには書きたくない…私にもまだ、恥という概念はありますので)MXをプレイして、ついでにオリジナルキャラが活躍する回のセーブデータを保存して、戦闘中のボイスを拾ってメモ書きしてみたりして―――ある時、唐突に気付いたのです。

あ、こりゃよっぽどこいつらだけに注目しながらプレイしてないと、こいつらの言ってることって支離滅裂だわ…ってゆーか、脳内補完?と。

ところどころで、「こーゆー事なのかな?」と推測するには十分だけど、そんな感じに自分の中で咀嚼しないと理解できない程度のことしか、MXのオリキャラって喋ったり独白したりしてないんですよね…まったくもう。



私はこの人単独でも十分好きなんだけど、それ以上にヒューゴとの関係が好き。…変な意味だけじゃなくてね。

物語開始時点でのこの人は、全ての意味において「敗残者」で「負け犬」なんだと思います。PSP版ではエルデさんがヒューゴを評して「負け犬」といっているんですけど、それ以上にこの人の方にこそその言葉は相応しいと思うんです。

軍人としては、自らが率いていた部隊を壊滅させ。
父親としては、実の息子を目の前でみすみす早死にさせ。

この二つだけでも十分に惨いってのに、この人の場合はそこに「自分が引いた引き金が遠因となって」の一文が加わるわけでして…これ、下手すれば発狂したり、絶望して二度と立ち上がれなくなってしまってもおかしくない、責められない程度には哀れなことなのではないでしょうか。

でも、この人はちゃんと立ち上がった。

自分を操った者達、世界の影の部分で暗躍していたゼーレやバーベム財団への復讐を誓って。全てを失った日から、泊まってしまった自分の中の時間の流れを再び動き出させるために。…まぁ、この辺は割りと率直に語られていますが。

っていうか、もう私としましては、ここまでの出来事を乗り越えてきたことから生じているのであろう、どこか捻くれている様に見えてその実かなり真っ直ぐなこの人の生き様だけで萌え萌えになるには十分過ぎるんですが、ここに更に加わってくるのが前述のヒューゴとの関係な訳なのです。

一言で言えば、この人とヒューゴの関係性の魅力は、互いに互いを救うことが出来る関係、つまり相互救済的な所だと思います。

ヒューゴにとってのこの人がどういう存在なのかは凄く分かりやすいと思います。尊敬する元上官で、父親の様に慕っていた師匠的存在で…と、キャラ事典なんかでは明記されていますし、実際にゲーム中の態度なんかからもそれは読み取れますから。

翻って、この人のとってのヒューゴがどういう存在なのかは…実は、殆ど語られていません。それこそ脳内での補完が必要な程度の断片的な科白(と独白)でしか語られていないわけで…この辺が、「何を考えて行動しているのか理解不能」といわれてしまう原因なのかなーっとおぼろげに思っています。

まず明らかな事実から見ていきますが、この人にとってのヒューゴは自分のせいで瀕死の重傷を負わせてしまい、全身の殆どを機械化され事実上自由意志のない状況で戦わされている元部下で、自分のことを父親の様に慕ってくれた幼い存在、って辺りでしょうか。

で、この二つを踏まえてみると、面白いことにヒューゴってのはこの人が失ったもの…部下・息子の両方に当てはまるんですよね。前者は言うまでもなく、後者の方も血の繋がりはないとは言え、けっこう近い間柄のように見えましたし。

(と、「親子」に関しては結構脳内補完。…でも、わざわざ「父親的存在」なんてキャラ事典に明記してたり、ついでにもう一人の主人公のライバルキャラであるエルデ・ミッテがかなり「歪んだ母性」キャラだったりしてたんで、書き手側にはこういう意図があったんじゃないかと思うんだよね…)

前半のこの人は、正体がわからない(お馴染みの、顔の半分が陰になって隠れている〉上体で登場し、メディウス・ロクスを駆ってヒューゴの前に立ちはだかります。

それこそ、生き残った唯一の存在であるヒューゴを殺そうとでもしているかのように。

更には正体の発覚する(=ヒューゴが今まで戦ってきた相手が誰であるかを知る)「do justice to」においては、「戦う気がないのならばここで死ね」とまで言い放ち、そして「月下の惨劇」に至っては本当に致命傷になりかねないレベルの…というより、本来ならば確実にヒューゴは死んでいたであろう程のダメージを彼らの乗機(ガルムレイドorサーベラス)に与えます。

ですが、「月下の惨劇」においてヒューゴを殺した(と勘違いした)時、彼はこんな言葉を口にします。

「お前はもうこれ以上苦しまなくてすむ」…と。

まさかあんな状況(どんな状況かはプレイしてみてください)で嘘をつく理由も思いつきませんから、この言葉はまさしく本音なのでしょう。そう考えて見ると、それまでに殺意めいた言葉を口にし、実際にそれを証明するかのような行動を取ってきたその裏に、いわば介錯のような役割を己に科したのではないかと思うのは、穿ち過ぎた見方ではない…と思いたいんだけど駄目かな。

実際にゲーム時点でのヒューゴは、彼がかつて置かれていたのと同じくらい…下手をすればそれ以上に過酷な、人間的に弱いものなら死を望んでもおかしくないような状況に置かれているわけで。その上、自分の行動がヒューゴをそこに追い込む遠因となってしまっているのだから、「殺して楽にしてやる」なんて考えが導き出されるのも、割と自然な流れかな…とちょっとだけ。

でも、ヒューゴはそんな弱さとは無縁の強さを身に着けていたわけで。

過去の悪夢を見ようとも、思い通りにならない途轍もない苦痛に苛まれる身体を抱えていても、それでも「自分は生きる!」と宣言できる人間だったわけで。そしてその強さは他でもない自分がかつて説き、与えた物で。

その事は、本当にこの上ない救いだったんだろうな…と思います。軍人としても、父親としても敗北した彼に与えられた、小さな小さな救い。

自分のことを父親同然に慕ってくれた元部下が、いまだにそこで学んだことを実践している。自分がやってきたことが無駄ではなかったという事が、それで証明されるのですから。

改めて彼の科白を読んでみると、ところどころでヒューゴを試しているような…それこそ「生きる延びる」意志を表明させようとしているような、ヒューゴ自身の口からそれを言わせたいと望んでいるかのような、そんなものもいくつか見当たります。

多分、自分が何を望んでいるか最初から理解していたんだろうなぁ…そう思うと、この人の行動は切ないです。

彼は最終一話前である「遥か久遠の彼方」において、ヒューゴの生きることへの揺るぎ無き意志を確認し、裏で糸を引いていたゼーレやバーベム財団への復讐を成し遂げます。

そして最終話である「約束の地」では、不測の事態によってメディウス・ロクス(=AI1orエルデの怨念?)に取り込まれ、結局はそのまま死亡します。…生き延びるために自分ごとAI1(エルデ)を倒せとヒューゴに命じ、更に最期の最期にはかつてと同じ教えを説き。

ここでの彼の行動は、ちょっと身勝手だなと個人的には思います。

自分も一緒に生き延びる道を模索して欲しかったし、ヒューゴも助け出したがっていたから。…でも、あそこではほかに方法はなかっただろうし、物語的にも望んでいた全てを叶えてからだから、本人的には本望だったのかもしれないとも思います。正直、認めたくないけど。





―――とまぁ、ここまで散々語ってきましたが、何度も繰り返しておりますように、これって結構脳内補完&好意的解釈に満ちた意見だと、自分でも思います。

でも、私は彼らがとても好きで、彼らの物語を書いたスーパーロボット大戦MXのシナリオも(そりゃ粗もたくさんありますし、エヴァとラーゼフォンメインの終盤はどうかとも思いますが)好きなのです。

だから、シナリオ上の不備が多く批判的意見が目に付きやすい彼らに関して自分なりの見方、彼らを好きだと思っている人間の見方を提示してみたかったのですが、自分で読み直して、結構キモいところもチラホラ…でも、そう思っていること自体は本当だから訂正はしません。





予告:多分、近いうちにエルデ・ミッテ(&アクア)に関してもこんな感じて語ってみると思います。彼女もシナリオ上で語られていない部分が多いんで、いろいろ考えてみると面白いんで。

…でもひょっとしたら、ジルオールのW王女sか青竜将軍あたりになるかも。三人ともPS2版での追加要素も踏まえて、語ってみたい部分が結構あるし。ってゆーかアトレイアLOVE。(ちなみに私的ジルオール女の子キャラ限定好きランキングは1位アトレイア2位ルルアンタ3位ユーリス4位ヴィアリアリ5位ヴァイライラ)





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Last updated  2006.07.03 18:53:10
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