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Burning Red

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魚焼き機@ ……ツンデレ。 それはもう十分に素敵なツンデレだと思う…
世亜羅@ 私的には・・・ デレ対象は冷や汗を垂らしつつも 「旨い…
2006.07.10
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カテゴリ:ミステリ
わーいわーいわーい星
ひっさしぶりの火村先生ものの長編だー音符
うれしいなったらうれしいなぁ!

―――そんな浮かれ気分で購入&読了した本作でしたが、読み終わってみてまず最初の感想としては…あぁ、普通によく出来たいいミステリだなぁ、と。

いや、最近色々可笑しな話とか、あとはこの本の直前に読んだ某ラノベが個人的には激しくスカ(といっては言いすぎだけど、でも許せない部分があったの)だったせいもあって、スッキリクッキリ、綺麗に論理的にまとまっていて、なんというか…職人芸?的なものを感じました。



絶海の孤島。
何らかの目的を持って集まっている人々。
そこに迷い込んだ作家&大学教授、そして―――

とりあえずキャラ萌え的目線としては、もはや安泰な主人公コンビもさることながら、お子様二人組が可愛すぎました。頭がよくて肝が据わってて、でも生意気じゃなくて可愛い子供二人…特に鮎ちゃんが中盤でしてた勘違いと、それに怯える姿はもう…!!

トリック云々に関しては批評できるほど頭がよくない…というか、読書経験が身につかないタイプなのでなんともいえませんが、死体を隠しての時間稼ぎにまつわる諸々は、その被害者のキャラ造形と相まって、激しくタイムリーなような少し外してるようなビミョーさが楽しかったです。(だって、あのキャラは…ねえ)でも、実際にああいう境遇で、ああいう突発的事態に遭遇した場合、あの人と同じような自己中心的行動をとっちゃう人間って少なからずいそうだよなぁ…とか思うとちょっと薄ら寒いかも。

ただ、主人公の一人称で進む物語であるという性質上仕方がないのかもしれませんが、少なくとも直接主人公に対しては割合と友好的な態度を取っていた被害者の印象が強すぎたのか、どーも今回の加害者にはあんまり感情移入できなくて…被害者の方も、かなり非道なことをして、それが事件の動機になってるはずなのに、そこの感じがちょっと引っかかってたり。

とはいえ、終盤の敵味方にハッキリと別れた(といったら語弊があるかな?)状況での推理合戦…というか、様々な論理矛盾をバッサリと斬っていく火村先生の姿はかなり格好よかったので、ファンとしてはそこには大満足。ええ、所詮はキャラ萌え読者ですよ。



クセの強すぎる本ばかり読んでいた頭を冷やしてくれた…というか、ある意味綺麗に洗浄してくれた、変に尖った所のない後味のいい一冊でした。





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Last updated  2006.07.10 12:00:20
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