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Burning Red

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もっそもりやま@ (  ̄ω ̄)ゞ<ももっ おじゃましまーす。 おもしろくて初めか…
魚焼き機@ ……ツンデレ。 それはもう十分に素敵なツンデレだと思う…
世亜羅@ 私的には・・・ デレ対象は冷や汗を垂らしつつも 「旨い…
2006.09.08
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栄光の中にいるべき人が、神の気まぐれで貶められた。

その知らせを聞いたときにまず思ったのは、そんな自らの根源すら危うくしかねない言葉だった。―――聖女によって伝えられる神の言葉を信じないならば、ほかに信じるに足りる物は存在していないはずなのに。

あの日の出会いから、自分の中で絶対者となった人。聖地の守護者、殺戮の皇子。血と肉と臓物と死に満ちた戦場で、何よりも光り輝き罪に塗れている人。

そうだ、罪だ。神に仕えるため、聖女を守るため、あの人はいつも汚れていた。綺麗じゃない世界で、きれいなままであらなければならないことを定められた義妹の為に。やがては自らの全てを泥の中に放り込む女の為に。

この想いは憎悪なのだろうか。彼の人の姿を思いながら青年は自問自答する。―――その答えは否であった。

この想いは嫉妬なのだろうか。彼の人の姿を思いながら青年は自問自答する。―――その答えは是であった。

美しき物。そうだ、彼はいついかなるときでも他の全てに比べて美しかった。美しい物に醜いものを纏わせ、その挙げ句にゴミのように捨て去った聖女、神々。

その無慈悲にして高慢な行為に、あの鮮烈なる魂に心惹かれたものである自分が感じている物―――それは憎悪ですらなく嫉妬だった。どれほど渇望しても手の届かない物を最初から所有し、要らなくなったからと破棄することが出来る存在への嫉妬。

あの光を捨てたこと。あの魂を裏切ったこと。それは、いかなる罪人にも勝る、原罪にすら匹敵するほどの大罪だと、彼は一人胸中で叫ぶ。

無垢なる信頼を、神々とその意思執行者である聖女への信仰を、義兄への敬愛を。その裏切りに、匹敵する対価は。



その答えは、一つしかなかった。





★★★★★★★★★★

久々に自分の中で「黒と黒と黒の祭壇~蟲毒」熱(というか正確にはフィリステン×グルーヴェル熱)が再発したんで、超短編などを。一応、本編開始前~直後あたりで「グルーヴェルが反逆者であるという神託を知った直後のフィリステンの独白」ということで。―――需要なさそうだけどさ!!

フィリステンの盲目の崇拝っぷりはかなり萌えポインツが高いと思うんですが、よりにもよって「処女調教」なんぞというものに主題を置いた広告戦略のせいで、このゲームの女性ユーザーには滅多にお目にかかれないんで、萌えてる人も少なそう。男性の「グルーヴェル皇子燃え~(萌えにあらず)」の人は結構いるんだけどなあ。

―――元ネタ知らない人にはまったく分からないポエムもどきになっちゃったけど、たまにはいいか。楽しかったし。





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Last updated  2006.09.08 19:01:12
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