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カテゴリ:タイタス・クロウ・サーガ
昨夜、ゲームをしてたら窓の外で右から左へスゥ~っと通り過ぎていく白い生首を目撃しました。ちなみに我が家はマンションの4階です。―――ま、気のせいなんだろうけど。なんだったんだろ、あれ。
心霊現象とかオカルトに関しては、否定もしないけど全面的に肯定もしないという曖昧なスタンスで、お話としての怪談とかホラーについては楽しんでいるんですけど、時々こういう不可解なことが起きるから世の中は難しいなぁと感じる今日この頃。 そしてオカルトといえば萌え的中年オカルティストコンビが活躍するヒロイックファンタジー、<タイタス・クロウ・サーガ>であることはこの日記的には自明の理なんですが、ちょっと強引な話題転換かもしれません。 というわけで取り出しますは久々の『地を穿つ魔』。 このお話の萌えスポットは序盤のクロウ邸のシーンと中盤のド・マリニー所有のハウスボート周辺、それから終盤の往復書簡の色々にバランスよく点在しているわけですが、今回注目するのは162頁の、 「タイタス、こいつはいったい―――」わたしの声はおびえてかすれ、クロウの肩にかけている手は震えていた。「―――なんなんだ? 何者なんだ?」 この一文が何かといいますと、この章の題が「地獄からの訪問者」である辺りから察することが出来ると思いますが…まぁ、ちょっと見た目にも異様な化け物みたいなのが予告状をあらかじめ送ってから、クロウとド・マリニーの二人が共同生活してるハウスボートを訪れたときの物なのです。 そっか…ド・マリニーってばそんな、怖い物がきたらクロウの肩に震える手を置いて頼りにしちゃうくらい信じてるんだ―――そっか…そっか…そうなんだ…畜生、可愛すぎるじゃないか。こいつらが二人揃って既にいい歳をした男性である事をあわせて考えると、より一層燃え上がってしまう萌心。アンリかわいいよアンリ。 (ちなみに『アンリ~』で検索すると当然ながら<タイタス・クロウ・サーガ>のアンリ-ローラン・ド・マリニー氏に関する文章は引っかかりませんが、何故か「天使の二挺拳銃」関連はよく引っかかります。…うーみゅ。微妙にニトロ繋がり?) 肩にそっと置かれた震える手。 無垢にして純粋な信頼をこめて自分を見上げて名前を呼び、縋ってくる年下の親友――― クロウ視点でこういう風に描くと、どう見てもそういうシーンにしか見えなかったりするこの状況。もしもコレな小説ならそのまま頭からおいしく頂きます(カニバリズムに非ず)な感じですが、勿論そんな方向にそれる事は無くお話は普通に進んでいくわけなんですが、この話のラストは知る人ぞ知るアレなわけですから全速力でふにうに。 ここに出てくる化け物さんってのは実はかなり悲しい物語を持った切ない人なんですが、よりにも寄ってその最期を看取ったのは天然ラブラブな馬鹿二人…私だったら化けて出るけどこの場合はそんな気力も無さそうだよなぁとか思い、やっぱこの作品もホラー小説といえばホラー小説なんだなとようやく気付いた馬鹿がここに。 でもクトゥルーって怖いかな…チョット疑問。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.18 18:20:53
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