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カテゴリ:日常の出来ごと
【生きる松】 俳優の高倉健さんが好きだった言葉に「寒青」がある。漢詩で冬の松を表す。〈凍てつく風雪のなかで、木も草の枯れ果てているのに松だけは青々と生きている〉 どんなにきびしい時もこうありたいと字書に書いています 松は古来、神に依る木と重んじられる。命の象徴ともいえよう。 東日本大震災の被災地にもつよいまつがたつ。大津波に耐えた「奇跡の一本松」だ。 枯れたが復興のシンボルとして復元され、風雪の中で懸命に生きる人々を見盛る。 こちらの松は残念にも立ち枯れた。樹齢300年という古木があす伐採されると聞き、湖南市にあると聞き、湖南市にある国の天然記念物「うつくしまつ」自生地を訪ねた。放射状になった枝全体が灰色となり、痛々しい姿に言葉がなかった。 約40年前に250本あった正木は松枯れ90本以下に激減。病虫害被害に加え、 不適切な薬剤注入の影響も近年判明した。危機的な状況に市は若木の移植を自主地周辺で再開する。 地元では若苗育成に協力する平井一義さん(86)は地域協働した保全を市に訴えてきた。「増殖は難題だが、老骨にむちうってでもがんばる」と前を向く。 コロナ禍で住民協力一つも活動は困難を伴うだろう。だがネバーギブアップ。どんな厳しい時でも青々と立つ松の底力を信じ、美観再生営みを応援したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.05 19:19:18
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