カテゴリ:ひとり言
朝4時半東の空が薄明るくなり、北アルプス立山連峰の稜線がシルエットのように浮かび上がって来ました。 待つこと15分余り。茜色に染まり出した雲が夜明け前の幻想的な一瞬を際立たせます。 写真の中央、用水路の延長線上にある山がアルピニストの憧れ、北アルプスの秀峰・剣岳。写真の向かって左側が北で富山湾の方角、右側が長野県境から岐阜県境に続く山岳地帯。日の出は、夏至から冬至、冬至から夏至へと、この屏風のようにそびえ立つ北アルプスの稜線を移動します。 春分の日と秋日の日には、剣岳の頂き付近から太陽が顔を出しますが、私の観測によれば年によって微妙に左右にずれます。地球の公転軌道が一定ではないということなのでしょうか? まあ、わずか2年半か3年足らずの俄か天文学者( ← 私のことです・・・笑!)の観測ですから、正確ではないことを予めことわっておかなければなりません。 ところで日の出の観測といえば、私には小学生の時のほろ苦い経験を思い出します。 あれは小学何年生の夏休みのことだったろう?・・・3年生だったか、4年生だったか。その当時は夏休みの「自由研究」という言い方はしなかったと記憶しますが、理科の研究に日の出の観測をしたら面白いのじゃないかと思い立ったのでした。 あらかじめ東の空の方角の絵を画用紙に書いておき、毎日日の出の位置と時間を記入していく。夏休みが始まる7月22・23日から8月31日まで、日の出の時間と位置はどう変わっていくだろうというテーマ。我ながらなかなかセンスの良いテーマを考えついたものだと酔いしれたものでした。 しかし、センスの良いテーマには、毎朝夜明け前に起床しなければならないという務めが不可欠ということまで考えが及ばなかったのは、まことに軽率なことでありました。 そしてまた、その夏はどうしたことか梅雨が長びいて、7月下旬は雨の日続き。8月に入っても梅雨は明けようとしなかった。 初日から数日は母親に起こしてもらいながら、2階の東側の窓に待機してみたものの、東の空は雲におおわれて日の出を見ることが出来ないという日が続いたのです。 そのうち、寝床で母親に「東の空が晴れていれば起こしてくれ」になり、さらには「日の出の時間と場所をあとで教えてくれ」になり、最終的に8月31日までに、東の空の方角を描いた絵に記入できたのは母親が覚えていてくれた数日のみという結果に終わったのでした。 遠い少年の日の夏休みの記憶が私の脳細胞に潜在意識として残り、このような日の出の写真を撮らせているのかもしれませんね。(苦笑! にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年08月23日 11時50分04秒
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