カテゴリ:ひとり言
一昔前までは結核と言えば死の病と言われました。治療法といえば、滋養をつけて病に打ち勝つ体力をつけるしかなかった。幸いなことに私らの世代はペニシリン、ストレプトマイシンに代表される抗生物質が発見された以降に生まれたので、その恐怖を知ることもありませんが、人類と結核の付き合いは遥か昔人類発祥の時代から続いてきたということです。 ウエブニュースより 結核菌、初期人類を追ってアフリカから拡大 研究 今はどうか知りませんが、私らが小学生の頃には、年に一度ツベルクリン反応検査というのがあって、腕の内側に薬を注射して赤く腫れ上がるかどうか調べる検査がありました。赤く腫れ上がった箇所の大きさを測って、小さいとBCGという注射を打たなくてはならない。それがいやで、検査直前に腫れ上がった部分を叩いたりこすったりして大きく見せるようにしていたものです。 なんとまあ浅はかなことをしていたものだと呆れるほどですが、たまたま私には抗体がすでにあったということでしょうか、以来この歳まで結核でペニシリンやストレプトマイシンのお世話にならなくて済んだのは、ただただ幸いなことであったというしかありません。 最新の研究によると人類の発祥は、今から約20万年前のアフリカとのこと。少なくとも7万年前には、アフリカから新たな移住地を求めて移動した仲間が全世界に広がったとされています。すると人類は結核菌も伴って移動したことになる。 結核菌などの病原菌よりずっと小さいウィルスの存在が発見されたのは、19世紀の終わり(1898年)のことです。おそらくウィルスも結核菌と同じように、人類の移動とともに全世界に広がったとすれば、人類は7万年以上にわたって己の肉体に宿った微小で厄介な存在を知らずにいたということになります。 次々と変異を繰り返し宿主を翻弄してきたウィルスから、人類が解放される日は果たして来るのでしょうか・・・。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月13日 11時50分05秒
[ひとり言] カテゴリの最新記事
|
|