テーマ:気になったニュース(30852)
カテゴリ:ひとり言
わが国の原子力規制委員会が公表している原発の廃炉に伴う放射性廃棄物の処分方針を読まれたことがあるだろうか? なんと原子炉の制御棒など放射能レベルが比較的高い廃棄物は、地震や火山の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300~400年間管理させ、その後は国が引きつぎ、10万年間掘削を制限するという内容にわが目を疑いました。 ウエブニュースより、 制御棒処分、70m以深 国の管理10万年 規制委方針 親から子へ子から孫へ孫からひ孫へと人の命は受け継がれていくわけですが、一般に認識できるのは孫まででしょうから、世代交代のサイクルはせいぜい長く見積もって60年くらいでしょう。 (100000 + 400) ÷ 60 = 1673 高濃度放射性廃棄物が人に危害を与えぬ物質になるには、人類は1670回世代交代が必要という計算になります。 そもそも今から10万年前といえば、2足歩行が可能になった人類が世界に広がったころ。間違いなく私の先祖も2足歩行をして日本の地に到達したはずでしょうが、いかにご先祖様とはいえ1670世代前ともなると、実感がわきませんね。 10万年経って1670世代後の私の血を引く子孫は、私の存在をどう認識するものやら。そもそも10万年後に人類が生き残っているかどうかすらまったくもって不明といえましょうから、そんな心配をする必要もないのかもしれません。 そんな目のくらむような現実離れした先のことより、少なくとも今後100年・200年レベルに目を向ければ、果たしてわが国に地震や火山の影響を受けにくい場所などあるのだろうかという議論を先にした方がよさそうに、私には思えてなりません。 これはもう原子力規制委員会の意図するところは、わが国にある原発57機すべてを廃炉にすることなどできませんと言っているのと同じこと。 10万年前に松明の火で明かりをとることを知った人類は、松明が燃え尽きれば捨てればよかった。しかし現代のわれわれは、その松明を捨てようにも捨てられない。松明の火は、もうすでに手元まで迫っていることを思えば、とても先送りなどできないと思うのですが、「国の管理10万年」という原子力規制委員会の指針は、いかに科学的見地に立脚したものとはいえ、まるで他人事であとは知らんと言わんばかりで、腹立ちさえ覚えてしまうのは、私だけでしょうか? にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月14日 11時50分04秒
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