カテゴリ:ひとり言
確かに日ごろ生きていく中で難局に遭遇したとしても、あの時今よりずっと苦しい局面を歯を食いしばって乗り越えたではないかと、自分自身を鼓舞して頑張るってこと一度や二度ならずあったように記憶しています。 しかし、それはあくまで自分自身の経験を思い出してのこと。まさかそれが親の代の経験も関係しているかもしれないなどと、そんなことを考える人は誰もいないでしょう。 「親の因果が子に報う」という言葉は、どちらかといえば現生の不幸は前世での悪行が原因であるという仏教的な戒めの言葉と理解されますが、「因果」を前世に行った良し悪しの結果と解釈すれば、現生の善行が後世の幸福につながるとも解釈できないこともない。 もし、親が苦難を乗り越えて獲得したストレスへの耐性や生き残る力が、子や孫にも引き継がれるとしたなら、まさしく「親の因果が子に報う」ということになりますね。 ウエブトピックスより、 親の苦難、子孫にも影響 京大・西田教授らが実験で確認 線虫のストレス耐性向上 科学の世界では、実験の結果に10%~20%の差異があれば、そこには明らかにその差異が生じる原因があると考えるのが一般的ですから、親の因果(ストレス)がその代だけでなく子孫にも報いた(ストレス耐性の獲得)と考えたくなります。 線虫でそうであるならば、人間でもと思いたくなるのが人情。果たしてこの研究結果は、ヒトの環境への適応力を子孫に継承するという種の生存戦略への応用につながるものでしょうか? しかし、よくよく考えてみれば、我々は「若い時の苦労は買ってでもせよ」とか、「艱難汝を玉にす」などという言葉を普段よく使っているではありませんか? 困難や苦労を乗り越えて生きていかなければならないのが人生というもの。辛いにはこの上なく辛いですが、今の苦労が子や孫の世代になって良い結果につながる(後世になって報われる)というのなら、線虫を習ってじっと耐え忍ぶとしましょうか・・・。(涙! にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月02日 11時50分05秒
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