カテゴリ:ひとり言
昨日、日本列島は高気圧におおわれ、南からの暖かい風が吹き込んだために初夏を思わせる陽気。東北地方では最高気温が30℃を超えたとか、相変わらず気候は異常と言わざるを得ません。 当地北陸富山は最高気温が30℃ということはありませんでしたが、それでも24~25℃にはなったようです。おかげで桜の花は一度に散ってしまいました。まあ、散り際のあっけないこと。あれだけ、まだかまだかと気を揉ませたあげく、やっと咲いたかと思えば、人に浮かれる隙など与えぬと言わんばかりにさっと散ってしまう。 例年サクラの花が散り始めるこの時期、私はもう一つ別の花の開花を心待ちにしています。もうしばらくすると梨の花の便りが聞こえてきますね。 桜の花が散って梨の花が開こうというこの時期になると、私は決まって高校の古文の時間に習った「枕草子」の一段と、古文の先生を思い出さずにいられません。 平安の昔、なぜか梨の花は趣の欠ける花の筆頭にあげられていて、かの才女も「梨の花、よにすさまじきものにして近うもてなさず、はかなき文つけなどだにせず」と記しています。 古文の先生がこう力説していたのを、昨日のことのようによくおぼえています。 「いいかね、君たち。平安の昔、花といえば桜と決まっていた。梨の花なんぞは花の内には入れてもらえなかった。団子鼻の田舎娘のようなものだ。なにしろ恋文なんぞを梨の枝につけて出そうものなら、いくら待とうが返事など返ってくることはなかったとしたもんだ・・・」 「しかし、清少納言の非凡さは、梨の花を『すさまじ』と言いながらも、後段で中国唐代の楊貴妃の美しさを梨の花にたとえた白楽天の漢詩長恨歌の例を取り、よく見れば桜に負けず劣らず美しく趣のある花だ言っていることにある・・・」 「ところで『すさまじ』の解釈だが、これは必ず試験に出すぞ。○○、ボケっとしてるんじゃない!これはどういう意味だ」 「○○」とは、紅顔の美少年、かっての私のことです。(笑! あのときの古文の先生が懐かしく思い出されてなりません。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年04月12日 16時08分30秒
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