カテゴリ:ひとり言
コロナ禍で国民の生活が脅かされる中就任された岸田首相ですが、内閣指示率をとってもおおむね50数%と、これまで安定した政権運営をされているように見受けられます。物腰の柔らかな態度で辛口の発言者の意見にも耳を傾けられている様子も、好感を呼んでいるようです。 ただ、安倍前首相の後任に手を挙げたとき、政策の柱に上げられた「新資本主義」というスローガンが、漠然と抽象的で今一わかりずらいですね。岸田首相が「新資本主義」を推し進められて、私らの生活がどう変わるのか見えてきません。 もっとも政治家の掲げるスローガンほど、淡くてよりどころに乏しいものはありませんね。近くでは安倍前首相の掲げた「1億総活躍国民会議」。いったい何回会議が開催されたというのだろう。「オール・ジャパン」ということばに躍らせられがちな国民の耳には、「みんなで明るい未来のために頑張ろう」というように聞こえなくもないですが、私には「お前は活躍していない」と言われているようで、わかりずらいというよりただただ虚しく聞こえるスローガンでしたが。 「1億総活躍国民会議」に関連して、「ソーシャル・インクルージョン」ということばもよく出てまいりましたね。 「ソーシャル・インクルージョン」っておっしゃられても、その日その日を必死に生きている我が身には、カタカナ英語の意味するところがよくわかりません。何でも横文字で表現すればいいってものじゃないだろうと強ぶって字引を繰れば、「社会的包摂」という言葉が出てきてよりいっそう頭が混乱する始末。 なになに、「社会から排除するものをつくらない」というような理念を頭に置いて議論するとき、ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)という言葉を使うのだと。 正直に告白します。「包摂」ってことば初めて耳にしましたね。そんなようだから、お前は活躍できていないのだと言われそうです。(苦笑! 何回開催されたかしれない「1億総活躍国民会議」の結果、体にハンディキャップを負った人たちも健常者と同じように活躍できる社会(社会的包摂社会)は造られたのでしょうか? さて、岸田首相の掲げる「新資本主義」ですが、コロナ禍が収束することなく国民の心と行動が益々暗く沈んでいく中、新たにロシアによる暴挙が世界中の耳目を集めることになり、ともすれば、「新資本主義」=「独裁政権国家と距離を置く」というふうに解釈し出す人も出て来るのではないかと、心配しています。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年05月07日 11時50分04秒
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