五月も下旬になり、ほとんどの田んぼでは田植えも終わって、薄い緑の苗が風に揺れています。そんな中で米どころの当地でも減反政策が進行しているからでしょうか、例年なら稲が植わっている田んぼに水を入れず、大豆や麦が植えられているのが見られるようになってきました。10年位前からのことでしょうかね。いわゆる転作です。
商売上麦とは切っても切れぬ間柄でありますから、どんな麦なのかひじょうに気になるところです。穂先に実が結実したようなので畑に調べに行ってみました。
これは大麦ですね。長く伸びたヒゲでそれとわかります。
大麦と小麦は、文字では誰でもはっきり区別できますが、実物は見かけがよく似ていて遠くからでは判別しにくい。かく言う私も、商売では小麦に大変お世話になっていながら、小麦が植わっているのはあまり見たことがありません。
当地北陸富山は地理的に緯度が高いですから、その分どうしても梅雨開けが遅くなります。8月になっても梅雨明け宣言の出ない年もあるくらいです。麦の収穫にとって雨は天敵。刈入れが大麦より3週間余り遅れる小麦は、収穫が梅雨の時期と重なってしまうので、当地には小麦は適さない作物だと農家の方から聞きました。
黄金色に色づいた麦畑の画像からお分かりのように、これから麦秋を迎えることになりますが、この麦秋という言葉もいかにも日本人らしい美しい言葉だと思いませんか。
麦秋を待つ麦と植わったばかりの早苗が、五月雨にぬれて光っていました。
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