カテゴリ:詩、俳句、短歌、川柳、都都逸等
自然の事象のめぐりが狂いだしたのではないかと言われて久しいです。いわゆる地球温暖化と異常気象の問題です。 今年の異常に早かった梅雨明けにしてもそうでしょう。梅雨入りしたのかどうかさえはっきりと認識できないうちに、6月下旬に真夏のような暑い日が続き、各地の気象台は我先に梅雨明け宣言を発しました。それが7月になって今日が20日。ここ1週間、当地では雨空が続きます。 「線状降雨帯」という気象用語は、昨年あたりから耳にするようになったでしょうか。九州から近畿、東海地方にかけて強い雨が降り続き、河川の氾濫や土砂災害の危険が発生していると、連日報道されていますね。深刻な被害が出ぬことを祈るのみです。 ところで北陸四県(福井・石川・富山・新潟)の梅雨入り、梅雨明けを決めるのは、新潟地方気象台だそうですね。 当地北陸富山に住む者からすれば、北陸といえば自県と西隣の石川県、さらに福井県の3県という感覚が一般的です。金沢へは車でも電車でも1時間で行けますが、新潟は3時間以上かかりますからね。3時間西へ行けば、京都・大阪に着きますもの。地理的にも遠いのがそんな感覚の根底にあるのかもしれません。別段新潟を疎遠にしているのではないのですよ。私どもの感覚とずれたところで、季節の歳時記の判定がされていることに戸惑っているだけです。 梅雨入り梅雨明けの判定は各地方気象台の判断にまかせたらどうだろうか。俄か気象予報士( ← 私のことです)の予想では、当地北陸富山は今が梅雨真っ盛り。梅雨明けはこのあと7月下旬から8月上旬になるのではないか。 さて梅雨といえば、私どもが子どものころは、もっぱら雨が「しとしと降り続く」季節といった感覚でしたが、近年では雨が「どぉーっと降りやまぬ」といった様相です。 回首五十有餘年 首を回らせば五十有余年 人間是非一夢中 人間の是非は一夢の中 山房五月黄梅雨 山房五月黄梅の雨 半夜蕭蕭灑虚窗 半夜蕭蕭として虚窓に灑(そそ)ぐ お隣新潟県の生んだ禅僧良寛の手になる七言絶句では、梅雨の雨を「蕭蕭」と降ると表現しています。雨音は、少しさびしさ、わびしさを含んだように良寛には聞こえた。 「どぉーっ」とは論外ですが、「しとしと」と降るとはあまりにも凡人でありました。私も雨音を「蕭蕭」と聞きたいものだと思ったことでした。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年07月20日 11時50分05秒
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