カテゴリ:ひとり言
今年の夏は例年になく早く梅雨が明けたのでしたが、7月下旬から8月初めにかけて各地で激しい雨が降り続き、河川の氾濫や土砂崩れなどによる甚大な災害が多発しました。「線上降雨帯」という聞きなれない気象用語をよく耳にしましたし、ニュースキャスターが「直ちに身の安全を確保する行動を取ってください」と、勧告を発している映像を目にされた方も多くいらっしゃったことでしょう。 今年ほど人知を超えた自然災害の前には、人は無力であるということを思い知らされた夏はなかったのではないか。 わが国では古くから「地震、雷、火事、親父」と言われてきました。「親父」を人知を超えた自然の猛威にたとえて、「親父」の誇り高き威厳を強調した諺だというように理解していましたが、実は一番最後の「親父」は、「おやじ」ではなく、「大山風(おおやまじ)」すなわち「台風」であるということを物の本で読みました。 なるほど言われてみれば、どう考えても現代の「親父」は自然災害ほど恐ろしくないのは明らか。語源としては「やまじ」説の方が説得力がありますね。しかし、言葉のおもしろさという観点からは、「おやじ」説のほうがはるかに勝っているでしょう。 たとえその中に人知を超えた自然に対する畏敬があるとはいえ、言葉としては同種のものを4つ並べただけですから、「大根、人参、セリ、かぶら」のようなものです。まったく何の意味合いもないのですが、言葉遊びとしては「大根、人参、セリ、カツラ」の方が、健康をイメージさせる野菜と不健康なおやじのはげ頭を連想させるカツラを対比できて面白いのと同じです。 私としましては、ご多分に漏れず「威厳」という言葉の響きすらしない「おやじ」の一人として、「おやじ」は恐ろしいんだ、ひょっとして地震・雷・台風以上だぞと解釈できる「地震、雷、火事、親父」説を熱烈に支持したいと思っているところですが・・・。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年08月27日 11時50分04秒
[ひとり言] カテゴリの最新記事
|
|