カテゴリ:今日あったこと
ようやく沈静化の兆しを見せ始めたコロナ禍の第7波ですが、もはや人心は立ち直れないほどに疲弊してしまいました。 「WITH コロナ」ということばが取りざたされていますが、これは「もう、どうしようもない。経済の活動を取り戻さなければコロナが収束する前に枯れてしまう」ということを体裁よく繕っているだけのことのような気がしますね。 昨夕、当地選出の県会議員の議長就任を祝う会が催され、恐る恐る出席しました。久しぶり(2年ぶりか?)の飲食を伴う席です。会場は6人掛けのテーブルが40テーブルは用意してあったでしょうか。250人以上もの出席者で通路は体を斜めにしなければ通れないほど。 驚いたのはこれが2回目のパーティーだとか。1回目はもっぱら県知事、各市町村長、国会議員などの政治家を招いて開いたということでした。 まあ、6人掛けのテーブルはアクリル板で6個入りプロセスチーズの箱のように仕切られていて、隣の席の人と酒を注ぎあうどころか、話すのもはばかられるような雰囲気。お決まりの長い来賓の挨拶の後の乾杯も、テーブルに用意されているノンアルコールワインでするというものでした。 えっ、テーブルにはノンアルコールビールとウーロン茶をご用意してあります。アルコール飲料をご希望の方は、ホテルの給仕係に申し付けくださいですと?給仕係ってどこにいるんだ? さて、どうしたものか・・・。給仕係ははるか遠くにいるし、もとより酒を注ぎに回るのは自粛せよ、大声を発するのもいけませんとの再三のお達しだし、ここは静かに6個入りプロセスチーズの一片になって用意された弁当をウーロン茶で流し込むとしますか。というので食べた弁当がこれ。 まあ、煮ダコは柔らかくてしっかり味もしみていて美味しかったですよ。 ・・・「WITH コロナ」を堪能してきました。(涙! 「酒とそばと」幻冬舎から好評発売中この度幻冬舎さんのご協力を得て、拙著『「酒」と「そば」と』を出版しました。このブログの酒とそばについて書いたものを加筆修正したものです。肩肘張らずに気軽にお読みいただけるエッセイ集です。 まず「はじめに」から、書店での立ち読み気分をお味わいください。 はじめに 小粋な蕎麦屋に入って、いきなり「天婦羅そばを一つ」なんて注文するのは、いただけませんな。まあ、うどん屋に入ったわけじゃないのだから、蕎麦屋に入ってそばを注文して何が悪いということになるのでしょうけれど。しかし、もしあなたが「そば通」と呼ばれたいのなら、そして真の「酒飲み」と呼ばれたいのなら、カウンターに座ってまずは厨房からこちらの様子を眼光鋭くうかがういかにも頑固そうな店主の視線を浴びながらも、店の雰囲気をしばし味わうようなそぶりを見せてから、おもむろにこのように言ってみたいもの。 「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」 そんな古き良き時代の蕎麦屋の流儀なるものについて書かれた本を、書店で目にしたことがありました。私がまだ高校に上がったばかりのころだったでしょうか。 ほぉ~、蕎麦屋とは、まず酒を飲むところだというのか。俺もやがて蕎麦屋へ入ることがあったら、そんなセリフを吐いてみたいものだと思ったものでした。 ・・・あれから五十年、何の因果か製麺業を営むことになった私は、その蕎麦屋へそばを納めに行っては、「毎度ありがとうございます。今日から新そばで打ってあります」などと言うことはあっても、「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」などと言ったためしが久しくなかったことに今さらながら気づき、失望に打ちひしがれています。 日々仕事に追われながらも、いつかきっとそんな至高の悦楽を味わうことができる日の来ることを夢見て、「酒」と「そば」のうんちくを秘かに温めていると、驚いたことにこれはこれで楽しいではありませんか。 そのささやかな楽しみの一端を披露して、世の酒好き、そば好きといわれる皆さんと喜びを分かち合うことができれば幸せと、ペンを執った次第です。 「酒」と「そば」、二編に分けてご紹介していきましょう。 まずは「酒」編より、人は何故酒を飲むのでしょうか? 飲ん兵衛な製麺会社社長が綴る、クスっと笑える蘊蓄(うんちく)が満載。 酒の文化や歴史、あらゆる種類の「○○そば」の由来、偉人の逸話に至るまで。 世の酒好きとそば好きに贈ります。日本人たるもの、これを知らなきゃはじまらない。 ぜひご一読いただければ幸いに存じます。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年09月18日 17時30分36秒
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