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・・・そば!ソバ!蕎麦!・・・酒そば本舗奮闘記!

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2022年11月11日
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カテゴリ:ひとり言

テレビのグルメ番組の食レポで「これは○○の宝石箱や~」という伝説のセリフを生んだタレントがいましたが、最近ではとんと顔を見なくなったのは淋しいことです。昨今のグルメ番組ではもっぱら若い女性タレントやお笑いタレントが器用されているようですが、これは番組の製作費を安くあげようというテレビ局の思惑が透けて見えます。

いかにも食べる前から用意していましたとわかる「濃厚でクリーミーな美味しさ」とか、「ふっくらと弾力のある食感」なんていうコメントにはまったく失望してしまいますね。日本人なら濃厚でクリーミーな食べ物を口にしたなら、思わず「トロッ、トロ」と言うのが普通でしょうし、ふっくらと弾力がある食感なら、「ふわっ、ふわ」とか「モッチ、モチ」になりませんか。

私たちが無意識のうちに使う同じことばを二つ重ねて表現するこの擬態語ですが、外国人が日本語のことば使いで戸惑うのは、この擬態語であるという話をものの本で読んだことがあります。

たとえば食べ物の食感を「サク、サク」とか「フワ、フワ」、あるいは「プリン、プリン」などと表現されても、外国人にはそれがどう違うのかまったく理解できないというのです。欧米にはそのような食感を表す擬態語がないということでした。

「シャキ、シャキ」「アツ、アツ」「カリ、カリ」「パリ、パリ」・・・食感を表現する擬態語などいくらでも出てきますね。これらの言葉が食べ物のどんな状態を指しているのか日本人には説明するまでもありませんが、外国人にはまったく意味が分からないというのです。

欧米にもスナック菓子があると思うのですが、湿気ってしまったクッキーなど美味しくないのは同じだろうと思うのですがね。焼き立てのクッキーを食べたとき、彼らはその美味しさをどう表現するのだろう?


生鮮魚介類が豊富な我が故郷富山県では、とりわけ鮮魚が新鮮な状態であることを「キトキト」と表現しますが、もっと鮮度を強調したいときには「キットキト」と言うのも先にあげた食感を表現する擬態語と同じことでしょう。

蛇足ですが、富山県では空港まで「富山きときと空港」と改名してしまうくらいですから、富山県民がいかに「キトキト」という言葉が好きか知れようというものです。(苦笑!


ところで例えばアメリカでも沿岸では鮮魚が揚がると思うのですが、鮮度のいい状態のことをどのように言うのだろうか?やはり「fresh」としか言いようがないとしたら、淋しいですね。


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「酒とそばと」幻冬舎から好評発売中


この度幻冬舎さんのご協力を得て、拙著『「酒」と「そば」と』を出版しました。このブログの酒とそばについて書いたものを加筆修正したものです。肩肘張らずに気軽にお読みいただけるエッセイ集です。

「酒」と「そば」と


まず「はじめに」から、書店での立ち読み気分をお味わいください。

はじめに

小粋な蕎麦屋に入って、いきなり「天婦羅そばを一つ」なんて注文するのは、いただけませんな。まあ、うどん屋に入ったわけじゃないのだから、蕎麦屋に入ってそばを注文して何が悪いということになるのでしょうけれど。しかし、もしあなたが「そば通」と呼ばれたいのなら、そして真の「酒飲み」と呼ばれたいのなら、カウンターに座ってまずは厨房からこちらの様子を眼光鋭くうかがういかにも頑固そうな店主の視線を浴びながらも、店の雰囲気をしばし味わうようなそぶりを見せてから、おもむろにこのように言ってみたいもの。
「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」

そんな古き良き時代の蕎麦屋の流儀なるものについて書かれた本を、書店で目にしたことがありました。私がまだ高校に上がったばかりのころだったでしょうか。
ほぉ~、蕎麦屋とは、まず酒を飲むところだというのか。俺もやがて蕎麦屋へ入ることがあったら、そんなセリフを吐いてみたいものだと思ったものでした。

・・・あれから五十年、何の因果か製麺業を営むことになった私は、その蕎麦屋へそばを納めに行っては、「毎度ありがとうございます。今日から新そばで打ってあります」などと言うことはあっても、「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」などと言ったためしが久しくなかったことに今さらながら気づき、失望に打ちひしがれています。

日々仕事に追われながらも、いつかきっとそんな至高の悦楽を味わうことができる日の来ることを夢見て、「酒」と「そば」のうんちくを秘かに温めていると、驚いたことにこれはこれで楽しいではありませんか。
そのささやかな楽しみの一端を披露して、世の酒好き、そば好きといわれる皆さんと喜びを分かち合うことができれば幸せと、ペンを執った次第です。
「酒」と「そば」、二編に分けてご紹介していきましょう。

まずは「酒」編より、人は何故酒を飲むのでしょうか?

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第一部「酒」編
「過ぎたるは及ばざるがごとし」

古来より「酒は百薬の長」といいます。実にいい響きを持ったことばですな。私は常々この心地良い響きを妻に言って聞かせるのですが、妻は私にこう言うではありませんか。

「あら、そういうものですか。では『過ぎたるはなお及ばざるがごとし』って、どのように響きになって?」と。

このほど世界保健機関(WHO)が発表したところによると、2016年に世界で死亡した人のうち約三百万人が、飲酒関連が原因と考えられるということです。「酒は百薬の長」とも語り継がれているのに、これほど多くの人が、飲酒が原因で命を落としているということは、これはやはり飲み過ぎたから、ということになるのでしょうか。

大雑把な計算になりますが、世界の人口を約七十億として、アルコールを摂取する人の数を約半数と考えれば、35億。

3,000,000 ÷ 3,500,000,000 = 0.086% という計算になりますから、なんだ、酒飲みの千人のうちの一人以下じゃないかと胸を撫で下ろした愛飲家の方、多いのではないでしょうか?

しかしながら、どうしても気になるのは、どれだけ飲めば「過ぎたる組」になるのかということ。WHOの定義によれば、大量機会飲酒とは純アルコール換算で60グラム以上の飲酒機会を30日に一回以上持つことと書いてあります。そこで早速調べてみました。エチルアルコールの密度は、0.789g/ml ですから、 60 ÷ 0.789 = 76 ml、ビールのアルコール度数は、概ね5%と考えれば、 76 ÷ 5% = 1,520mlビール大瓶(633ml)二本半という計算になります。同様に清酒のアルコール度数を15%として計算すると、2.8合。

すなわちビールなら三本、清酒なら三合をひと月に一回でも飲む機会があれば、WHOは大量機会飲酒と定めているということになります。

確かにわが国はWHOに加盟しているかもしれないが、私個人はWHOになど加盟していないと主張する人もいるでしょう。見上げた心意気と拍手喝采を送りたいところではありますが、清酒三合以上を飲んだ翌朝のことを常々経験している者からすれば、やはりそうであったかとうなだれるしかありませんね。

あなたはうなだれる口ですか、それとも清酒三合ぐらいではうなだれませんと豪語する口ですか?

う~む、古来より語り継がれてきたことわざ「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とは、なるほど深い含蓄のあることばだと認めざるを得ません。


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飲ん兵衛な製麺会社社長が綴る、クスっと笑える蘊蓄(うんちく)が満載。

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最終更新日  2022年11月11日 11時50分05秒
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