カテゴリ:カテゴリ未分類
海水に含まれる特定の魚のDNAを分析することで、その魚群の分布を推定することに成功したという話題ですが。 ウエブトピックスより、 海水からマアジの居場所わかる 舞鶴湾でDNA分析 海水中に溶けている魚の粘膜やふんなどに起因するDNA(環境DNAと呼ぶのだとか)を検出できるというのですから、驚きです。魚群探知機でも調べたところ、実際の居場所や量がDNAの分布とおおむね一致するという結果が得られたということです。まあこれは、魚影が濃ければ環境DNAも濃いはずと素人にも分かり易い理屈です。 記事には、「実際に魚を捕獲するより簡単に魚の分布をつかめ、漁業での活用も期待されている」と書かれていますが、はたしてそうだろうか? 実際は海水を汲み上げ、その中に溶けている環境DNAを種類別により分け特定の魚の群れだけを検出する作業が大変でしょう。たとえ環境DNA検出器を簡単に船上に設置でき、それがすばやく魚種と魚影を知らせてくれるとしても、それを知るにはまず海水を汲み上げるためにバケツを海中に降ろさなければならないでしょ。 ・・・私なら先に釣り糸を降ろしたい。(笑! 実際の漁業の現場では、圧倒的に魚群探知機の使い易さと勝手の良さに敵うものではなさそうですが、比較的狭い海域に分布する(といっても私の中では、舞鶴湾はかなり広い)魚の分布や種類を特定できるというのは、水産資源の確保という観点からは大変有用な武器になりますね。 たとえばウナギなどにも応用できないものかと俄か生物学者( → 私のことです)は考えます。ウナギの皮膚はヌルヌルしていて、見るからに環境DNAを溶出していそう。(笑! 日本は四方を海に囲まれた海洋国家、この環境DNAを検出する技術がわが国の大切な水産資源をいつまでも枯らすことなく守ってくれることを(具体的にはウナギの蒲焼や、マグロの中トロ寿司がいつまでも安く美味しく食べれることを)祈っています。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月05日 11時50分06秒
|
|