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まあ、私もこの歳になれば人からどのように見られようともさほど気にすることもないように思えなくもありませんが、そこは人間の煩悩のなせるわざでしょうか、女性の視線が気にならないかといえば嘘になるかもしれません。 そこでウエブのランキングサイトより、10~40代女性から見た、かっこいいと思う「オジサンの趣味」ランキングを覗いてみました。 1位 料理 2位 バイク 3位 キャンプなどアウトドア 4位 DIY 5位 サーフィン 6位 ギター 7位 ボルダリング 8位 ボート・船 9位 スノーボード 10位 ジョギング・マラソン 1位の料理からみていきますか。料理といえるかどうかわかりませんが、インスタントラーメンぐらいなら私にも作れますね。缶詰を切って中身を温めることもできますけれど。・・・どうもカッコ良さより、惨めさの方がにじみ出てくるようです。 5位サーフィン、7位ボルダリング、9位スノーボードはスポーツ系になりますが、私もスポーツなら野球とかサッカーとか結構熱くなる方です。ただしテレビでの観戦になりますけれど・・・。 2位 バイク、8位 ボート・船となると、まあ、自転車ぐらいならこげると言っておきましょうか。公園の池のボートなら、若いころ一度、彼女(現在の妻)を乗せて漕いだことはあります。 3位 キャンプなどアウトドアとなると、4位のDIYの店へ行って用具を揃えなくてはなりませんね。私はどうもホームセンターというのは苦手で、どこにどんな商品が置いてあるのか探すのに時間がかかって疲れてしまいます。そもそもテントを張ったり、火を熾したりって器用にできませんし、料理はインスタントラーメンと缶詰になってしまいますけど・・・。 6位のギター。確かにギターに限らず楽器を演奏出来たらと思いますね。「もしも~、ピアノが弾けたなら~♪」と西田敏行は歌いましたが、まったく同感です。そもそも左手と右手の指を別々に動かすってこと、私にはどうしてもできません。小学校の時に習ったハーモニカとリコーダーなら少しは出来ますかね。 すると、残るは10位のジョギング・マラソンということになりますが、マラソンって42.195Km走る競技ですよ。軽いジョギングなら1分ほども走ることができましょうか。そのあと息を整えるのに10分かけなければなりませんけれど。まあ、公園の散策を兼ねたウォーキングならばといったところでしょうか。それにしたところが、継続するってことがまず出来ませんから、まったく情けないかぎりです。 私は「あなたはどんな趣味をお持ちですか」と尋ねられたら、差し障りのないところで「読書」と答えることにしていますが、どうも「読書」は男の趣味としてはかっこいいとは言えないらしい。 電車などに乗り合わせたとき、最近ではスマホに指を走らせる人が多くなりましたね。そんな中、おもむろにカバンから文庫本などを取り出して紙面に目線を走らす人を見かけたなら、私などはその方が男の人であれ女の人であれ、オジサンであれうら若き女性であれ、「かっこいいなあ」と思わず見とれてしまうのですがね。 「酒とそばと」幻冬舎から好評発売中この度幻冬舎さんのご協力を得て、拙著『「酒」と「そば」と』を出版しました。このブログの酒とそばについて書いたものを加筆修正したものです。肩肘張らずに気軽にお読みいただけるエッセイ集です。 まず「はじめに」から、書店での立ち読み気分をお味わいください。 はじめに 小粋な蕎麦屋に入って、いきなり「天婦羅そばを一つ」なんて注文するのは、いただけませんな。まあ、うどん屋に入ったわけじゃないのだから、蕎麦屋に入ってそばを注文して何が悪いということになるのでしょうけれど。しかし、もしあなたが「そば通」と呼ばれたいのなら、そして真の「酒飲み」と呼ばれたいのなら、カウンターに座ってまずは厨房からこちらの様子を眼光鋭くうかがういかにも頑固そうな店主の視線を浴びながらも、店の雰囲気をしばし味わうようなそぶりを見せてから、おもむろにこのように言ってみたいもの。 「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」 そんな古き良き時代の蕎麦屋の流儀なるものについて書かれた本を、書店で目にしたことがありました。私がまだ高校に上がったばかりのころだったでしょうか。 ほぉ~、蕎麦屋とは、まず酒を飲むところだというのか。俺もやがて蕎麦屋へ入ることがあったら、そんなセリフを吐いてみたいものだと思ったものでした。 ・・・あれから五十年、何の因果か製麺業を営むことになった私は、その蕎麦屋へそばを納めに行っては、「毎度ありがとうございます。今日から新そばで打ってあります」などと言うことはあっても、「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」などと言ったためしが久しくなかったことに今さらながら気づき、失望に打ちひしがれています。 日々仕事に追われながらも、いつかきっとそんな至高の悦楽を味わうことができる日の来ることを夢見て、「酒」と「そば」のうんちくを秘かに温めていると、驚いたことにこれはこれで楽しいではありませんか。 そのささやかな楽しみの一端を披露して、世の酒好き、そば好きといわれる皆さんと喜びを分かち合うことができれば幸せと、ペンを執った次第です。 「酒」と「そば」、二編に分けてご紹介していきましょう。 まずは「酒」編より、人は何故酒を飲むのでしょうか? 第一部「酒」編 「過ぎたるは及ばざるがごとし」 古来より「酒は百薬の長」といいます。実にいい響きを持ったことばですな。私は常々この心地良い響きを妻に言って聞かせるのですが、妻は私にこう言うではありませんか。 「あら、そういうものですか。では『過ぎたるはなお及ばざるがごとし』って、どのように響きになって?」と。 このほど世界保健機関(WHO)が発表したところによると、2016年に世界で死亡した人のうち約三百万人が、飲酒関連が原因と考えられるということです。「酒は百薬の長」とも語り継がれているのに、これほど多くの人が、飲酒が原因で命を落としているということは、これはやはり飲み過ぎたから、ということになるのでしょうか。 大雑把な計算になりますが、世界の人口を約七十億として、アルコールを摂取する人の数を約半数と考えれば、35億。 3,000,000 ÷ 3,500,000,000 = 0.086% という計算になりますから、なんだ、酒飲みの千人のうちの一人以下じゃないかと胸を撫で下ろした愛飲家の方、多いのではないでしょうか? しかしながら、どうしても気になるのは、どれだけ飲めば「過ぎたる組」になるのかということ。WHOの定義によれば、大量機会飲酒とは純アルコール換算で60グラム以上の飲酒機会を30日に一回以上持つことと書いてあります。そこで早速調べてみました。エチルアルコールの密度は、0.789g/ml ですから、 60 ÷ 0.789 = 76 ml、ビールのアルコール度数は、概ね5%と考えれば、 76 ÷ 5% = 1,520mlビール大瓶(633ml)二本半という計算になります。同様に清酒のアルコール度数を15%として計算すると、2.8合。 すなわちビールなら三本、清酒なら三合をひと月に一回でも飲む機会があれば、WHOは大量機会飲酒と定めているということになります。 確かにわが国はWHOに加盟しているかもしれないが、私個人はWHOになど加盟していないと主張する人もいるでしょう。見上げた心意気と拍手喝采を送りたいところではありますが、清酒三合以上を飲んだ翌朝のことを常々経験している者からすれば、やはりそうであったかとうなだれるしかありませんね。 あなたはうなだれる口ですか、それとも清酒三合ぐらいではうなだれませんと豪語する口ですか? う~む、古来より語り継がれてきたことわざ「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とは、なるほど深い含蓄のあることばだと認めざるを得ません。 飲ん兵衛な製麺会社社長が綴る、クスっと笑える蘊蓄(うんちく)が満載。 酒の文化や歴史、あらゆる種類の「○○そば」の由来、偉人の逸話に至るまで。 世の酒好きとそば好きに贈ります。日本人たるもの、これを知らなきゃはじまらない。 ぜひご一読いただければ幸いに存じます。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年01月21日 11時50分06秒
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