カテゴリ:ひとり言
昨日撮った北アルプス立山連峰のたたずまい。 今年はどちらかといえば暖かかった冬で、降雪量も少ない冬であったようですが、それはあくまで里に雪が降らなかったということで、ご覧のように3000メートル級の山々が連なる立山連峰はさすがに真っ白。ただ写真中央の用水路の延長線上にある剣岳にかぎり、雪が積もっていないように見えるのは不思議だとお思いになりませんか? 剣岳の右側の稜線に連なる立山(台形状の山)はこんもりと雪を冠っています。同じ3000m級の標高だというのに、剣岳は青く地肌が露出しているようにさえ見えますでしょう。子どものころより見慣れた冬山のたたずまいですが、どうしてなのか不思議でした。 以前、地元立山町出身の冬の北アルプスにも何度も登ったことがあるという山岳ガイドの方のご講演を聞く機会がありました。その方の説明によれば、剣も立山も同じ量の雪は降っているのだろうけれど、見てのとおり立山は頂が平坦で里から望むことが出来るこちら側の斜面もなだらかなのに比べて、剣岳の斜面は垂直といってもいいくらいの急峻である。故に降った雪が斜面から谷に滑り落ちて、里からは多く積もっているようには見えないのだと。 私の愛読紙・日本経済新聞では現在最終面の文化欄『私の履歴書』に、世界的に有名な女性登山家の今井通子さんが投稿中です。アイガーの北壁やチョモランマを何度も踏破された方ですが、今日24回目となる今日の投稿の最後に、「登山って楽しい」と書いておられます。きっと厳冬期の剣岳にも何度も登っておられるのでしょうね。 ・・・そうですか、「登山って楽しい」ですか。アイガーの北壁で宙づりのまま一晩明かしたとか、チョモランマの頂上を目前にして登頂を断念したとか、う~、ブルブルッ。とんでもありません。 山は里から仰ぎ見るもの。厳冬の立山や剣岳、ましてやチョモランマに登ろうという人の気持ち、私には到底理解できません。・・・今井さん、ごめんなさい。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年02月25日 11時50分08秒
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