カテゴリ:トピックス
少子高齢化ということばは、近年聞きなれてしまって切実な問題とも感じられなくなった感すらあります。国の将来より今の生活という若者の声が返ってくるようです。 世界一の人口を誇る中国でも、かって人口増加を抑制するために実施した「一人っ子政策」が災いして、人口に占める高齢者の割合が急激に増加し、将来の経済に及ぼす影響が懸念されているということです。 中国ではこれを「未富先老」というそうですね。豊かになる前に高齢化が進むという意味だそうです。 2016年には悪名高き一人っ子政策が撤廃され、子ども二人まで容認されたのでしたが、20年は新型コロナウイルスの流行もあって出生率が1.3まで低下、「未富先老」に歯止めがかからない状態と報じられています。 一方2011年とありますから13年前の記事ということになりますが、中国の2011年1~3月の離婚件数は46万5000組、離婚率は14.6%に達し、7年連続で増加したとメディアは報じています。 先進国の離婚率は一般に高いと言われていますが、中国もその仲間入りをしたということなのでしょうか?14.5%っていくら何でも多いような気がしますが・・・。 日本や欧米先進国では、離婚率を人口1000人当たりの離婚件数で算出していますが、この14.5という数字は、単純に一定期間内の離婚件数を結婚件数で除した数字のようです。 まあその数字が大きいか小さいかは別として、私が注目したのは、中国では「離婚式」なるものも結婚式同様に盛大に行われるらしいということ。・・・驚きましたね。 同時に配信されている写真をみると、元旦那と思われる男がマイクを握って熱唱しているかたわらで、結婚式の時に着たと思われる白いドレスに身を包み、シャンパングラスを逆さまに掲げているかっての新婦が写っています。 これはきっと中国式のカンペー(乾杯)をやった直後に違いない。カミサンはかなりいける口だったことがうかがい知れますが、まさかカミサンの酒癖が離婚の原因だったというのじゃないだろうな? 私なんぞは、式の性質上、こんなに盛り上がっていいものかと思ってしまいますが・・・。 ところでかって結婚式に招待された人たちは、離婚式にも招待されるのだろうか?招待されたとしたら、いったいどんな服装で会場へ行ったらいいのか?ネクタイは白にするのだろうか?まさか黒というわけにはいかないだろう。やはり祝儀(・・・お祝いというのもおかしい気がする)袋にいくらかのお金を包んだりするのかな? 今や経済でも軍事でも自他ともに認めるお隣の大国、中国。歴史と文化の面では超大国であることは言うに及びませんが、離婚式で盛り上がる現代の中国の若者世代を見るにつけ、この国の将来が危ぶまれてなりません。 「酒とそばと」幻冬舎から好評発売中この度幻冬舎さんのご協力を得て、拙著『「酒」と「そば」と』を出版しました。このブログの酒とそばについて書いたものを加筆修正したものです。肩肘張らずに気軽にお読みいただけるエッセイ集です。 まず「はじめに」から、書店での立ち読み気分をお味わいください。 はじめに 小粋な蕎麦屋に入って、いきなり「天婦羅そばを一つ」なんて注文するのは、いただけませんな。まあ、うどん屋に入ったわけじゃないのだから、蕎麦屋に入ってそばを注文して何が悪いということになるのでしょうけれど。しかし、もしあなたが「そば通」と呼ばれたいのなら、そして真の「酒飲み」と呼ばれたいのなら、カウンターに座ってまずは厨房からこちらの様子を眼光鋭くうかがういかにも頑固そうな店主の視線を浴びながらも、店の雰囲気をしばし味わうようなそぶりを見せてから、おもむろにこのように言ってみたいもの。 「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」 そんな古き良き時代の蕎麦屋の流儀なるものについて書かれた本を、書店で目にしたことがありました。私がまだ高校に上がったばかりのころだったでしょうか。 ほぉ~、蕎麦屋とは、まず酒を飲むところだというのか。俺もやがて蕎麦屋へ入ることがあったら、そんなセリフを吐いてみたいものだと思ったものでした。 ・・・あれから五十年、何の因果か製麺業を営むことになった私は、その蕎麦屋へそばを納めに行っては、「毎度ありがとうございます。今日から新そばで打ってあります」などと言うことはあっても、「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」などと言ったためしが久しくなかったことに今さらながら気づき、失望に打ちひしがれています。 日々仕事に追われながらも、いつかきっとそんな至高の悦楽を味わうことができる日の来ることを夢見て、「酒」と「そば」のうんちくを秘かに温めていると、驚いたことにこれはこれで楽しいではありませんか。 そのささやかな楽しみの一端を披露して、世の酒好き、そば好きといわれる皆さんと喜びを分かち合うことができれば幸せと、ペンを執った次第です。 「酒」と「そば」、二編に分けてご紹介していきましょう。 まずは「酒」編より、人は何故酒を飲むのでしょうか? 第一部「酒」編 「過ぎたるは及ばざるがごとし」 古来より「酒は百薬の長」といいます。実にいい響きを持ったことばですな。私は常々この心地良い響きを妻に言って聞かせるのですが、妻は私にこう言うではありませんか。 「あら、そういうものですか。では『過ぎたるはなお及ばざるがごとし』って、どのように響きになって?」と。 このほど世界保健機関(WHO)が発表したところによると、2016年に世界で死亡した人のうち約三百万人が、飲酒関連が原因と考えられるということです。「酒は百薬の長」とも語り継がれているのに、これほど多くの人が、飲酒が原因で命を落としているということは、これはやはり飲み過ぎたから、ということになるのでしょうか。 大雑把な計算になりますが、世界の人口を約七十億として、アルコールを摂取する人の数を約半数と考えれば、35億。 3,000,000 ÷ 3,500,000,000 = 0.086% という計算になりますから、なんだ、酒飲みの千人のうちの一人以下じゃないかと胸を撫で下ろした愛飲家の方、多いのではないでしょうか? しかしながら、どうしても気になるのは、どれだけ飲めば「過ぎたる組」になるのかということ。WHOの定義によれば、大量機会飲酒とは純アルコール換算で60グラム以上の飲酒機会を30日に一回以上持つことと書いてあります。そこで早速調べてみました。エチルアルコールの密度は、0.789g/ml ですから、 60 ÷ 0.789 = 76 ml、ビールのアルコール度数は、概ね5%と考えれば、 76 ÷ 5% = 1,520mlビール大瓶(633ml)二本半という計算になります。同様に清酒のアルコール度数を15%として計算すると、2.8合。 すなわちビールなら三本、清酒なら三合をひと月に一回でも飲む機会があれば、WHOは大量機会飲酒と定めているということになります。 確かにわが国はWHOに加盟しているかもしれないが、私個人はWHOになど加盟していないと主張する人もいるでしょう。見上げた心意気と拍手喝采を送りたいところではありますが、清酒三合以上を飲んだ翌朝のことを常々経験している者からすれば、やはりそうであったかとうなだれるしかありませんね。 あなたはうなだれる口ですか、それとも清酒三合ぐらいではうなだれませんと豪語する口ですか? う~む、古来より語り継がれてきたことわざ「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とは、なるほど深い含蓄のあることばだと認めざるを得ません。 飲ん兵衛な製麺会社社長が綴る、クスっと笑える蘊蓄(うんちく)が満載。 酒の文化や歴史、あらゆる種類の「○○そば」の由来、偉人の逸話に至るまで。 世の酒好きとそば好きに贈ります。日本人たるもの、これを知らなきゃはじまらない。 ぜひご一読いただければ幸いに存じます。 にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月15日 11時50分07秒
[トピックス] カテゴリの最新記事
|
|