カテゴリ:どうしても分からないこと
昆虫には足の先に味覚を感じる器官があるというのは、我々人間には想像し難いことです。指にちょいと食べ物を着けて味見をするという行儀のわるいことをやった覚えのある人は必ずいらっしゃいましょうが、それにしたところで最終的に味をみるのは舌ということになりますからね。 ハエが手足を擦るのは、足先についたゴミを拭って味覚を敏感に感じ取るためということだそうです。小林一茶がこのことを知っていたら、有名な「やれ打つな・・・」の句は生まれていたでしょうか? ウエブトピックスより [アゲハチョウ]の産卵植物選別の仕組みを解明 ハエばかり出なくアゲハチョウも足先で卵の産みつける先を選んでいるとは知りませんでした。その仕組みについて科学的に解明されたという話題。 ミカン科の植物の葉からはアゲハチョウ産卵を誘発する10種類の物質が出ており、そのうち2種類以上があるとアゲハチョウは産卵するということです。こうした物質の一つ「シネフリン」が足先の細胞にある遺伝子と反応し、その情報が脳に伝わることで産卵が促されることが判明したと。 そうするとアゲハチョウは、子どものために餌となる葉を選んでいるのではなく、すべて体内に組み込まれた遺伝子によって、卵を産まされているということになるのだろうか?そこには生き物としての意思は存在しないのだろうか? もっとも卵がふ化して幼虫が出てくるころには、親のチョウは死んでしまっていますから、自分の子どもが青虫だということも知るよしもありませんね。 子どものために美味そうな葉っぱを選んでやろうというアゲハチョウが、一匹ぐらいいてもよさそうな気がするのですが・・・。 自然界の神秘が科学的に解き明かされるのは、時として人を切ない気持ちにさせることがあります。・・。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年09月18日 11時50分09秒
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