米フォーブス誌が選んだ「世界の気色悪い食べ物トップ10」
所変われば品変わると言いますが、とりわけ食物はその土地々々の風土、風習が反映するものだけに、他の地域に住む人にとっては、とても口にできそうもない食べ物がありますね。ウエブトピックスより、米フォーブス誌が選んだ「世界の気色悪い食べ物トップ10」フォーブス誌は毎年の世界長者番付を載せることで有名ですが、今回は気色悪い食べ物を載せたということですね。(笑!そのトップ10をそのまま抜粋すると1、馬乳酒・・・馬の乳を原料とした酒、モンゴルなど中央アジアの遊牧民の間で飲まれる2、ハカール・・・サメ肉を数カ月間発酵させたもの、アイスランドの郷土料理3、蛇酒・・・酒に蛇を漬け込んだもの、アジアでは滋養強壮に効くと人気が高い4、バロット―孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵、フィリピンなど東南アジアで食べられる5、シベット・コーヒー・・・ジャコウネコ科の動物「シベット」の糞からとれるコーヒー豆、インドネシアが発祥6、醉蝦・・・生きたままのエビを酒に漬けて酔わせてから食べる、通称「酔っ払いエビ」7、ツバメの巣・・・言わずと知れた中華料理の最高食材だが、西洋人にとっては「鼻水みたいな食感」8、ピータン・・・熟成させたアヒルの卵、中国ではごく日常的に食べられているのだが。9、カース・マルツ・・・イタリアのウジ虫入りチーズ10、スマルヴ・・・羊の頭の燻製、そのまま食卓に上がる、ノルウェー料理唯一9番目に、自らと同じ民族の嗜好品を上げていることだけを思えば、ゲルマン系西欧人の民族的偏見に満ちた視点から選択したものだと反発したくなります。ただ、この中に納豆や梅干が入ってなかったのは、良かったと思いますがね。。。(笑!このトップ10を私的にどうしても食べたくない順に並べ替えますと、1、ウジ虫入りチーズ2、そのまま食卓に上がる羊の頭の燻製3、孵化直前のアヒルのゆで卵4、サメ肉を数カ月間発酵させたもの5、蛇酒6、ピータンまあ、5)と6)なら少しぐらいは口をつけることは出来るかもしれませんが、上位4つは固くお断りしたいです。選にもれた残りの4品は、へっちゃらに食べられますね。別段気持ち悪くもなんでもない。魚介類の生食になれた日本人になら、エビの踊り食いならお手のものという人多いのではないでしょうか。ツバメの巣は中国料理の超高食材。違った意味で口にしにくい食べ物ですよね。正直未だかって口にしたことはありません。(苦笑!シベット・コーヒーは、超高級コーヒー豆として有名ですが、コーヒーにしてしまえば普通にコーヒーとして飲めるでしょう。ただこれもツバメの巣と同じ理由で、今だかって口にしたことがないのは、残念なことです。馬乳酒も日本ではめったにお眼にかかれませんから、飲んだことはありませんが、カルピスをもう少し酸っぱくした薄い酒といったものじゃないかと想像します。西欧人は牛乳以外のミルクは、毛嫌いするからきっと飲めないのでしょうね。余談になりますが、3カ月間アメリカ人を自宅で寝泊りさせたことのある友人から、こんなことを聞いたことがありますので、ご紹介したいと思います。その家庭ではアメリカ人に気遣いして、けっこう肉料理を中心とした夕食を用意していたつもりだったいうことですが、そのアメリカ人が帰国するときにこう言ったというのです。「正直なところ日本人の食生活には違和感を持った。何度も血のしたたるようなレアステーキを食べようとしている夢をみた」と。・・・なるほど、所変われば品変わる。私なんぞに言わせれば、今の季節なら鮎の塩焼きをタデ酢で、仕上げによく冷えた手打ちのそばなんぞをずるずるとすすりたいものですがね。。。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「酒とそばと」幻冬舎から好評発売中この度幻冬舎さんのご協力を得て、拙著『「酒」と「そば」と』を出版しました。このブログの酒とそばについて書いたものを加筆修正したものです。肩肘張らずに気軽にお読みいただけるエッセイ集です。まず「はじめに」から、書店での立ち読み気分をお味わいください。はじめに小粋な蕎麦屋に入って、いきなり「天婦羅そばを一つ」なんて注文するのは、いただけませんな。まあ、うどん屋に入ったわけじゃないのだから、蕎麦屋に入ってそばを注文して何が悪いということになるのでしょうけれど。しかし、もしあなたが「そば通」と呼ばれたいのなら、そして真の「酒飲み」と呼ばれたいのなら、カウンターに座ってまずは厨房からこちらの様子を眼光鋭くうかがういかにも頑固そうな店主の視線を浴びながらも、店の雰囲気をしばし味わうようなそぶりを見せてから、おもむろにこのように言ってみたいもの。「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」そんな古き良き時代の蕎麦屋の流儀なるものについて書かれた本を、書店で目にしたことがありました。私がまだ高校に上がったばかりのころだったでしょうか。ほぉ~、蕎麦屋とは、まず酒を飲むところだというのか。俺もやがて蕎麦屋へ入ることがあったら、そんなセリフを吐いてみたいものだと思ったものでした。・・・あれから五十年、何の因果か製麺業を営むことになった私は、その蕎麦屋へそばを納めに行っては、「毎度ありがとうございます。今日から新そばで打ってあります」などと言うことはあっても、「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」などと言ったためしが久しくなかったことに今さらながら気づき、失望に打ちひしがれています。日々仕事に追われながらも、いつかきっとそんな至高の悦楽を味わうことができる日の来ることを夢見て、「酒」と「そば」のうんちくを秘かに温めていると、驚いたことにこれはこれで楽しいではありませんか。そのささやかな楽しみの一端を披露して、世の酒好き、そば好きといわれる皆さんと喜びを分かち合うことができれば幸せと、ペンを執った次第です。「酒」と「そば」、二編に分けてご紹介していきましょう。まずは「酒」編より、人は何故酒を飲むのでしょうか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第一部「酒」編「過ぎたるは及ばざるがごとし」古来より「酒は百薬の長」といいます。実にいい響きを持ったことばですな。私は常々この心地良い響きを妻に言って聞かせるのですが、妻は私にこう言うではありませんか。「あら、そういうものですか。では『過ぎたるはなお及ばざるがごとし』って、どのように響きになって?」と。このほど世界保健機関(WHO)が発表したところによると、2016年に世界で死亡した人のうち約三百万人が、飲酒関連が原因と考えられるということです。「酒は百薬の長」とも語り継がれているのに、これほど多くの人が、飲酒が原因で命を落としているということは、これはやはり飲み過ぎたから、ということになるのでしょうか。大雑把な計算になりますが、世界の人口を約七十億として、アルコールを摂取する人の数を約半数と考えれば、35億。3,000,000 ÷ 3,500,000,000 = 0.086% という計算になりますから、なんだ、酒飲みの千人のうちの一人以下じゃないかと胸を撫で下ろした愛飲家の方、多いのではないでしょうか?しかしながら、どうしても気になるのは、どれだけ飲めば「過ぎたる組」になるのかということ。WHOの定義によれば、大量機会飲酒とは純アルコール換算で60グラム以上の飲酒機会を30日に一回以上持つことと書いてあります。そこで早速調べてみました。エチルアルコールの密度は、0.789g/ml ですから、 60 ÷ 0.789 = 76 ml、ビールのアルコール度数は、概ね5%と考えれば、 76 ÷ 5% = 1,520mlビール大瓶(633ml)二本半という計算になります。同様に清酒のアルコール度数を15%として計算すると、2.8合。すなわちビールなら三本、清酒なら三合をひと月に一回でも飲む機会があれば、WHOは大量機会飲酒と定めているということになります。確かにわが国はWHOに加盟しているかもしれないが、私個人はWHOになど加盟していないと主張する人もいるでしょう。見上げた心意気と拍手喝采を送りたいところではありますが、清酒三合以上を飲んだ翌朝のことを常々経験している者からすれば、やはりそうであったかとうなだれるしかありませんね。あなたはうなだれる口ですか、それとも清酒三合ぐらいではうなだれませんと豪語する口ですか? う~む、古来より語り継がれてきたことわざ「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とは、なるほど深い含蓄のあることばだと認めざるを得ません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・飲ん兵衛な製麺会社社長が綴る、クスっと笑える蘊蓄(うんちく)が満載。酒の文化や歴史、あらゆる種類の「○○そば」の由来、偉人の逸話に至るまで。世の酒好きとそば好きに贈ります。日本人たるもの、これを知らなきゃはじまらない。ぜひご一読いただければ幸いに存じます。◆酒そば本舗トップページへ◆**貴方の共感できる生き方がきっとある**にほんブログ村FC2ブログランキング人気ブログランキングPINGOO! ノンジャンル