「歴史の教科書」驚きの変更点ランキング
私らが中学生のころには、「イイクニ(1192年)を作ろう鎌倉幕府」と覚えたものでしたがね。同様に「大化の改新ムシゴロシ(645年)」と語呂合わせしましたでしょ。ウエブトピックスより、「歴史の教科書」驚きの変更点ランキング1位 鎌倉幕府成立が「1192年」から「1185年」に変更された (1,840票)2位 江戸時代の身分制度「士農工商」は存在しないことが明らかになった (1,610票)3位 関ヶ原の戦いの西軍の大将は石田三成ではなく毛利輝元だった (986票)4位 大化の改新が「645年」から「646年」に変更された (712票)5位 「リンカーン」が「リンカン」に変更された (708票)6位 日本最古の貨幣が「和同開珎」から「富本銭」に変更された (645票)7位 日本最大の前方後円墳は「仁徳天皇陵」から「大仙古墳」に変更された (589票)8位 徒然草の著者が「吉田兼好」から「兼好法師」「卜部兼好」に変更された (498票)9位 「ルーズベルト」から「ローズベルト」に変更された (488票)10位 「大和朝廷」から「ヤマト政権」もしくは「ヤマト王権」に変更された (382票)唯一知識があったのは、関ヶ原の西軍の大将。三成が大将では西軍に兵が集まらぬということで、有力大名の毛利輝元を大将として大阪城に入れたということらしい。5位と9位はアメリカ人の名前の発音をどう表記するかだけのことです。最近の大統領では「レーガン」か「リーガン」かということもありましたよね。ウクライナの首都を「キエフ」から「キーウ」に変えたのとは意味合いが違います。「リンカーン」も「ルーズベルト」も歴代大統領の中でも超有名な人物です。これが「リンカン」や「ローズベルト」となると、「この人誰?」となってしまいます。同様に「卜部兼好」と言われてもあの有名な「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて・・・」の名文が口をついて出てきません。あらたに発掘された「富本銭(ふほんせん)」の年代の方が「和同開珎」より古いのは事実として受け入れるとしても、「銭(ぜに)」というのはどうも安っぽく響きませんか。「和同開珎(わどうかいちん)」の響きの方が歴史的に価値が高いように感じます。日本人なら「仁徳天皇陵」を知らぬものはいないでしょうけれど、これが「大仙古墳」となると知る人は誰もいないと言っても言い過ぎではないように思われます。仁徳天皇が葬られているか特定されていないというのが理由なのでしょうか。そこで「大仙」という地名の名をつけたのでしょうけど、いかにも安っぽく感じてしまいます。「大和朝廷」にしても、学術的に「朝廷」と呼べるものであったかどうかが引っかかるということなのでしょう。百歩譲って「政権」「王権」はよしとしても、「ヤマト」はいただけません。江戸時代に「士農工商」の身分制度が存在しなかったのなら、これからの時代劇は楽しめませんな。「この紋所が目に入らぬか!」と言われても、「そんな大きなもの目に入るわけがないですよ」となってしまうでしょう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「酒とそばと」幻冬舎から好評発売中この度幻冬舎さんのご協力を得て、拙著『「酒」と「そば」と』を出版しました。このブログの酒とそばについて書いたものを加筆修正したものです。肩肘張らずに気軽にお読みいただけるエッセイ集です。まず「はじめに」から、書店での立ち読み気分をお味わいください。はじめに小粋な蕎麦屋に入って、いきなり「天婦羅そばを一つ」なんて注文するのは、いただけませんな。まあ、うどん屋に入ったわけじゃないのだから、蕎麦屋に入ってそばを注文して何が悪いということになるのでしょうけれど。しかし、もしあなたが「そば通」と呼ばれたいのなら、そして真の「酒飲み」と呼ばれたいのなら、カウンターに座ってまずは厨房からこちらの様子を眼光鋭くうかがういかにも頑固そうな店主の視線を浴びながらも、店の雰囲気をしばし味わうようなそぶりを見せてから、おもむろにこのように言ってみたいもの。「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」そんな古き良き時代の蕎麦屋の流儀なるものについて書かれた本を、書店で目にしたことがありました。私がまだ高校に上がったばかりのころだったでしょうか。ほぉ~、蕎麦屋とは、まず酒を飲むところだというのか。俺もやがて蕎麦屋へ入ることがあったら、そんなセリフを吐いてみたいものだと思ったものでした。・・・あれから五十年、何の因果か製麺業を営むことになった私は、その蕎麦屋へそばを納めに行っては、「毎度ありがとうございます。今日から新そばで打ってあります」などと言うことはあっても、「酒を一本つけてください。熱燗がいいでしょう」などと言ったためしが久しくなかったことに今さらながら気づき、失望に打ちひしがれています。日々仕事に追われながらも、いつかきっとそんな至高の悦楽を味わうことができる日の来ることを夢見て、「酒」と「そば」のうんちくを秘かに温めていると、驚いたことにこれはこれで楽しいではありませんか。そのささやかな楽しみの一端を披露して、世の酒好き、そば好きといわれる皆さんと喜びを分かち合うことができれば幸せと、ペンを執った次第です。「酒」と「そば」、二編に分けてご紹介していきましょう。まずは「酒」編より、人は何故酒を飲むのでしょうか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第一部「酒」編「過ぎたるは及ばざるがごとし」古来より「酒は百薬の長」といいます。実にいい響きを持ったことばですな。私は常々この心地良い響きを妻に言って聞かせるのですが、妻は私にこう言うではありませんか。「あら、そういうものですか。では『過ぎたるはなお及ばざるがごとし』って、どのように響きになって?」と。このほど世界保健機関(WHO)が発表したところによると、2016年に世界で死亡した人のうち約三百万人が、飲酒関連が原因と考えられるということです。「酒は百薬の長」とも語り継がれているのに、これほど多くの人が、飲酒が原因で命を落としているということは、これはやはり飲み過ぎたから、ということになるのでしょうか。大雑把な計算になりますが、世界の人口を約七十億として、アルコールを摂取する人の数を約半数と考えれば、35億。3,000,000 ÷ 3,500,000,000 = 0.086% という計算になりますから、なんだ、酒飲みの千人のうちの一人以下じゃないかと胸を撫で下ろした愛飲家の方、多いのではないでしょうか?しかしながら、どうしても気になるのは、どれだけ飲めば「過ぎたる組」になるのかということ。WHOの定義によれば、大量機会飲酒とは純アルコール換算で60グラム以上の飲酒機会を30日に一回以上持つことと書いてあります。そこで早速調べてみました。エチルアルコールの密度は、0.789g/ml ですから、 60 ÷ 0.789 = 76 ml、ビールのアルコール度数は、概ね5%と考えれば、 76 ÷ 5% = 1,520mlビール大瓶(633ml)二本半という計算になります。同様に清酒のアルコール度数を15%として計算すると、2.8合。すなわちビールなら三本、清酒なら三合をひと月に一回でも飲む機会があれば、WHOは大量機会飲酒と定めているということになります。確かにわが国はWHOに加盟しているかもしれないが、私個人はWHOになど加盟していないと主張する人もいるでしょう。見上げた心意気と拍手喝采を送りたいところではありますが、清酒三合以上を飲んだ翌朝のことを常々経験している者からすれば、やはりそうであったかとうなだれるしかありませんね。あなたはうなだれる口ですか、それとも清酒三合ぐらいではうなだれませんと豪語する口ですか? う~む、古来より語り継がれてきたことわざ「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とは、なるほど深い含蓄のあることばだと認めざるを得ません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・飲ん兵衛な製麺会社社長が綴る、クスっと笑える蘊蓄(うんちく)が満載。酒の文化や歴史、あらゆる種類の「○○そば」の由来、偉人の逸話に至るまで。世の酒好きとそば好きに贈ります。日本人たるもの、これを知らなきゃはじまらない。ぜひご一読いただければ幸いに存じます。◆酒そば本舗トップページへ◆**貴方の共感できる生き方がきっとある**にほんブログ村FC2ブログランキング人気ブログランキングPINGOO! ノンジャンル