カテゴリ:保育士
私が始めて妊娠したときは当然仕事をしていました。
大きくなっていくお腹を見て多くの保護者やご近所さんは nohohonさんは保母さんだから子育ての心配なんてないわね。 今まで何人ものお子の保育をしてきているし勉強もしているから。 この言葉が嫌味ではなく賞賛の言葉であったことはわかるのだが、当事者の私にしたら「妊娠」そのものが初めてだしもちろん出産がどんな状況になるかなんて想像すらできない。 正直プレッシャーだった。 ちゃんとした子育てをしなければ 保母さんやのに何してるの?こんな声が聞こえるに違いない。 そう、言われないためにも・・・ 当時の産後休暇は6週間。 保育所には入れない。 周囲の人たちは仕事をやめるものと思っていただろう しかし、私はやめなかった。 この選択がよかったか悪かったかはわからないが。 生後1・5が月の子を抱いて知り合いのひとにあづかって貰いながら働いた。 不規則な勤務体系の中で夕方暗くなってから我が子を抱いてとぼとぼと家に帰るときは 私は一体何をしているのだろう? 昼間は他人の子どもの世話をし我が子を他人にあづける。 お腹をすかせて泣く子を、正直うるさいと思ったことも何度となくあった。 しかし口に出してはいえなかった。 保育士としてのプライドが、 こんなの当たり前なのだから我慢我慢。 この我慢がストレスへと転化していったとき「虐待」へとつながるのだろう。 私が「虐待」へと行かなかったのはやはり仕事を持っていたからだと思う。 我慢はとりあえず一番寝れば仕事へ「逃げられた」 仕事が、ストレスを解消してくれていたのだと思う。 先日の若いお母さんが6ヶ月の子を6階から投げたと言う事件 これは人事ではない。 私が仕事を持っていなかったら、この事件は30数年前に起きていたかもしれない。 私たちが子育てをしている時代は、ご近所さんが 口先だけでも 大変だね。 困ったときは何でも言ってよと声をかけてくれたから。 マンションと言うものもなかったしね 当時は2戸1というアパートで生活していたから、 ご近所さんが、心安く出入りできそれぞれの生活が見えていた。 長女は長い間「おねしょう」をしていた。 でもこのことは誰にもいえなかった。 保母さんの子がなんで?って言われるに違いない 保母さんは完璧な育児をしなければいけなかったから。 長女は8ヶ月でようやく保育園に入ることができた。 私の勤める保育園に。 これまた、プレシャーだった。 普通お母さんは子どもたちの間でも母親同士の間でも ○○ちゃんのおかあさんと言う形で認識されている。 しかし、長女は nohohon先生のお子 として認識されてしまった。 これは子どもにとってもプレッシャーだ 親子が、プレッシャーとストレスの狭間で苦悩した時代だった。 私はこの苦悩から、仕事が終われば他の保護者と同様に一人の母親としての付き合いをなるべくすることにした。 母親同士の愚痴を話すことによって、ストレスを軽減してきた。 今日、「あばれん暴ママ」と言うドラマを見ながら 今のママたちはママ同士の付き合いもストレスなんだわって思ったのです。 としたら、先日のような事件がおきるのも何か必然性があったかと思う。 事件を起こした母親は何度も市に相談をし、来月から入園が決まっていたと言うのに結果的には事件となってしまったわけだから、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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