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カテゴリ:山歩き
8月1日
22時45分 そろそろ、山小屋の人が起こしに来るだろうと、 思いながら、トイレに行く。 トイレは、山小屋内にはないので、一度外に出る。 とにかく風が強い。 眼下に浮かぶ雲間から、街の明かりがキラキラしている。 上空にも雲。期待していた満天の星は残念ながら見えず。 寝床に戻ると、隣の同僚が、 『そろそろだよね~~何だろうね~』と、心配気に目を覚ます。 私は、頭痛もあり、そのうち起こしにくるだろうと、暢気に待つ。 時々、苦いものが、口腔内にじわぁっと、突き上げてきた。 これが、高山病なのか・・・・ 8月2日 1時0分 やっと、ウトウトしたところへ、 案内人さん登場! とうとう、来た! しかし、 『風が強いので、今、途中まで登って見てきたのですが、 小石が飛んでいたり、突風も吹き、とても危険です。 小さい人は、吹き飛ばされます。(視線は、何故か私。笑) 残念ですが、登頂は中止します。このまま、朝まで休んでください。』 残念・・・・・ でも、気象には勝てない。 一気に緊張感がなくなった。 その為か、 しばらくすると、吐気が来た。 (病は気からって、この事なのかなぁぁ) 完全な高山病である。 眠れば治るだろうと、目を閉じて眠ろうとしても、眠れない。 頭痛と吐気も軽減せず、我慢できず、外へ出る。 すると、症状は落ち着く。 あとで聞いた話によると、寝るより、 座っていたほうが、楽だったらしい。 そんな高山病との葛藤し、夜の明けるのを待つ。 もう少しで、ご来光。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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