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2011.07.02
カテゴリ：つれづれ
前回の記事大河ドラマ江に朝鮮通信使 時代考証ではないけれど・・・（1）からの続きです。
一つ目の間違いはすでに答えを発表済みですがあごひげでしたね  今回はマニアックだけど重大なミスを発表します。 前提となる場面と登場人物は 「通信使は赤い服が２人、青い服が１人」 正使：?允吉（ファン・ユンギル） 西人（ソイン）に所属 僉知中樞府事（チョムジヂュンチュブサ） 正3品堂上官（タンサングァン）です。 福使：金誠一（キム・ソンイル）東人(トンイン：??)に所属 成均館（ソンギュンガン）の司成（サソン） 従3品堂下官（タンハグァン） 書状官（ソジョングァン）：許筬（ホ・ソン） 東人(トンイン) 成均館の典籍（チョンジョン） 正6品堂下官（タンハグァン） ここで重要なのが品階。 日本だと「正3位」というように「位」であらわしますが、 朝鮮王朝は「品」で表していて明確なルールがあります。 実は同じ正3品でも堂上官（タンサングァン）と堂下官（タンハグァン）に分かれていてます。 この差はすごく明確で、待遇はもとより、装身具や服装が完全に異なるのです。 もうおわかりですね？ 今回の通信使は正3品堂上官が一人、従3品堂下官が一人、正6品堂下官が一人。 なので、本当は 赤い服の人は1人だけなのです！ NHKに質問してみようかな？ 元々今回の大河は時代考証ができてないからスルーされそうですが その後の朝鮮ですが、 戦前に権力を握っていた東人(トンイン)の正使は 「秀吉はせめて来ない」といい、少数派の西人（ソイン）は 「秀吉はせめてくる」と主張。 朝鮮王朝的には残念なことに主流派の間違った意見が通ってしまい 皆さんご存知のとおり、２度も日本に攻められ、壊滅的な打撃を受けました。 ちなみに、東人(トンイン)の当時の有力者には現代の総理大臣にもあたる 宰相も務めた柳成龍（ユ・ソンニョン）がいます。 彼は、超有名韓流スターの御先祖様。 その子孫とは？ この人↓ 書状官・許筬（ホ・ソン：??）ですが、東人にもかかわらず「秀吉が攻めてくる」と 派閥の意向に関係なく正論を言ったため、しばらくハブにされました。 正しいことが通らないって、古今東西、人間って変わらないですね～  追記：柳成龍（ユ・ソンニョン：???）については、以前まとめた記事があります。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2011.07.02 19:38:39
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