さぁ　ゆっくり　元気に　生きよう　　

産まれてきてくれてありがとう

この気持ちを時々、心の中から追い出して触れ合った時間が悔やまれる

障がいをはっきり気付かされたのは、療育手帳をもらった時

でもね、本当は愛していたの

いろんな葛藤に押しつぶされそうになりながら、ふたをしてしまったのかもしれない

母はあなたにずいぶんと育てられたこと、今はハッキリわかります

あなたのお蔭で、出会った人たちが、どんなに力になってくれたことか

決して一人では乗り越えられなかった時々を、どんなに支えてくれたのか

今はハッキリわかります

お蔭様で…母として成り立っています

普通であることってなんだろう

「みんなちがってみんないい」こんな言葉を知っていても

何とも口では言い表せないような感情が首をもたげ、落ち込んでいた

中学の頃、あなたの同級生の前での人権学習

何を話してよいかもわからず、淡々と普通に近づくためにどんなに時間が必要か

そんなことを話した気がする

みんなは、できることがたくさんあるから、思う存分活かしてね

そんな気持ちがあったことは覚えている

親として、人権学習をさせてもらう機会もめったにない経験

話すことによって、いじめられないか？

学校に行きたくないと言ったらどうしよう？

？？？だらけの心配

それも私が勝手に作り上げたシチュエーション

寄り添って声をかけてくれる友達も増え

作文に書いてくれた子もいた（その作文は県で入賞しました）

行動を起こせば、なにかあるんだ

そんなことも教えてくれた出来事でした

仕事をしながら、迷惑を沢山かけながら

元気に育ってくれた

優しく育ってくれた

そのことだけでも感謝

いつも間にか、私を支えてくれている存在になりました

本当に私の娘になってくれてありがとう

今なら何度でも…ありがとう