リンゴの産地に暮らせば
思 い が け な いことが …私たちが住む地方は、リンゴの産地です。 青森や長野より後発で、知名度はいまひとつ遅れをとりますが、肝心な味のほうは引けをとらないと思っています。生産者もそう自負しています。リンゴ狩りの観光客も年々増加しているようです。いまの時期から初冬を迎えるころまで、私たちはほとんど毎週、車でリンゴ直売所か野菜直売所までいっては、もぎたてのみずみずしいリンゴを購入してきます。下の写真は、昨日購入してきたものです。いつもの一週間分の倍以上あります。そのわけは ― 。毎日、新鮮なリンゴをいただく幸せをかみしめながら、ときに、リンゴを使ったお菓子なども作ってみたくなります。でも、元来、洋菓子作りの苦手な私は、たとえリンゴを使ったレシピにであっても、ずらっと並んだ材料を見ると、もうそれだけで、あきらめてしまうのがつねでした。アップルパイなどは、とてもおいしいのが売られていて、わざわざ作る気がしません。ところが、つい先日、ブログ仲間のKeiKei. F ☆ 10352さんの日記で私でも簡単に作れそうな手作りケーキ2種を発見、そのひとつがリンゴケーキなるものでした。簡単でおいしいとあれば、アレックママのチーズケーキ(前回の日記)で少し自信をえてますから、ぜひ作ってみたいという気もちがおきてきます。リンゴケーキのレシピには、リンゴが3個必要と書いてあります。買い置きも残り少なくなっていたので、昨日、急遽、野菜直売所にいきました。いつもより一袋余分を手にして、レジのところにいくと、初めてみる中年女性が、かたわらのプラスチックの籠を指しながら、こんなことを言い出しました。「よかったら、こっちのも持っていきなね。いま袋につめてやるよ」うちはこれで十分ですからというと、「ただでやるよ。ジャムにでもすればいいさね。このまま売れ残っても、しょうがないんよ」なんでも、前日の強い雨風で、どっと落ちてしまって、さばききれないのだそうです。「こっちの買ってもらうのと、同じやつだからね」きけば、この女性は、今私たちが買おうとしているリンゴの生産者で、この日がたまたまレジの担当だったのだそうです。「ああ、だから」、と私たちも彼女の自由な裁量に得心がいき、気軽に、おまけをいただくことにしたのでした。買ったリンゴは全部で21個、おまけにいただいたのは15個、品種はどちらも2種類で、品質もまったく同じです。混ぜたら、買ったのもおまけもまったく区別がつかなくなってしまいました。さあて、ケーキ作りにはどの3個をつかおうかしら,不ぞろいなリンゴたちをまえに迷います。