形見の指環
わたくし事で恐縮ですが、今日は亡くなった母の命日です。もう、24回忌になります。お花でも飾ろうと思うのですが・・・以前から治りきっていなかった風邪がぶり返しまして・・・★ダメですね。 写真は母の形見の指環です。父が贈ったものです。左が婚約指環ですが、母の誕生石はエメラルドのはずなのに真珠を欲しがったそうです。父が6月生まれなので・・・?かとも思いましたが、ひょっとすると、若くてお金がない時代でしょうから遠慮したのかも知れないなと推測しました。ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイアは貴石。希少価値、耐熱性、硬度などいずれにおいても他の半貴石より優れていて高級ですから・・・。昭和40年頃は、今よりもっと希少だったと思います。真ん中は結婚指環で、私の知る母はいつもこれを左薬指につけていました。月桂樹の葉が刻まれていて裏には、父から母へと刻印されています。父は結婚指環は持っていません。昔は男性はあまり指環はしなかったようです。群馬県渋川市の火葬場で最後のお別れの時、この指環を父が母の指から外して・・・「これは、お前が持っていなさい」と、私の手に握らせたことを昨日の事のように覚えています。当時18歳だった私は、母の代わりに母の想いの分まで父を大切にしなくては・・・と、責任を自覚しました。これは誤りだったかも知れません・・・。右の指環は10年以上、婚姻が続いたことを祝ったものですが・・・、これを贈られて間もなく母は脳溢血で倒れてしまい、重度の障害と闘い続けました。身体は半身麻痺で言葉も不自由。脳にも影響があり、在宅での介護は無理な状態でした。介護施設や病院を転々とした6年間は、家族にとっては辛い日々でしたが・・・色んな意味で勉強になりました。苦しい時でも一緒に頑張るのが夫婦や家族。結婚生活は幸せな時ばかりではありません。何が待ち受けているかもわからない将来のことを約束するのは、実はとても難しいことだと思います。その覚悟をいつまでも忘れない為に、永遠に形の変わらない指環を贈るのでしょう。最後の指環ですが・・・母が父の留守中、いつもこっそりとつけては嬉しそうな笑みを浮かべていましたから言えなかったのですが、ダイヤではない。多分、ジルコニアです。ダイヤが誕生石のわたしは、本物にこだわってしまうのですが・・・石が本物か偽物か・・・よりも、母は本物の「永遠の愛」を今でも約束されています。今日父が帰って来る時、手にはたくさんのお花を持っているはずです。 きっと・・・。多分・・・。もしや??? * .,☆。:*:・゜゜☆。:*:・゜゜☆。:* 【石言葉でよく知られているもの】・エメラルドは「幸運」「新たな始まり」・真珠は「健康」と「富」・ダイヤは「永遠の絆」と「純潔」 夜桜2026の激しい誤解真珠も高価なものはありました。訂正してお詫び申し上げます。