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暑さが和らぎ、朝夕は涼しくなるとされる「処暑」を迎えた昨二十三日、鹿児島と富山から便りが届いた。鹿児島は私の生まれ故郷、富山は父のふるさとである。

 南の鹿児島県本土では最低気温が鹿児島市の25.2度を除き、25度を下回った。20日前後から熱帯夜を記録する所が少なくなり、朝夕は秋の足音が聞こえてきたという。
 
 最低気温が21.8度と最も低かった霧島市溝辺では、実りの秋を先取りしようと、観光農園で黄色く色づいたナシ狩りが始まっていると。
 
 一方、処暑を迎えた北陸の富山県内は、気温が九月中旬~下旬並みで、朝夕は肌寒く感じるほどだったらしい。

 富山市下奥井の富山ライトレール下奥井駅前には、八月半ばの残暑の時期から秋口にかけてが見ごろの、キバナコスモスが黄色やオレンジ色のかれんな花を咲かせているという。

 ところが、処暑が過ぎた今日、暑さがまた戻ってきた。気象庁によるとこれから9月中に亘り、気温は平年より高めで、猛暑がぶり返すかもしれないという。本音は今年に限り予測が難しいと言う事らしい。

 それでも、自然は確りと季(とき)を刻んで行く。朝夕の風は、秋の風情を運んでいる。

   ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’






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Last updated  2011.08.24 14:15:08
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