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 今日は旧暦八月十五日。十五夜である。

 ‘月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月’(読み人知らず)

 満月は毎月あるが、この歌にあるように、「月見」といえば「この月」の「月」を指し、昔の人にとっては、花見とともに最大の楽しみ事だったようだ。
  
 今日の月は、いわゆる「中秋の名月」である。

 

 今の時期は空気が澄み、月の光も明るく爽快。涼しさを感じる夕べに、秋草や露、虫の声などの取り合わせも良く、農作物の収穫時期とも重なり昔からこの日は特別な日だったようだ。

 もちろんこうした風習は大陸から伝わったもので、中国ではこの日を「中秋節」と言って祝い、春節(旧正月)や端午節(五月五日)などと並ぶ伝統的な祭日となっている。


 先週の半ばから、ユーロの下落が急だったが、今日は一段とその下げ足を強めている。

 ECB(欧州中央銀行)のチーフエコノミストのシュタルク専務理事が辞任を表明したのは、ECBがイタリアの国債買い入れを行っている事に反対しているためと報じられ、ドイツが債務国の救済に対して反体姿勢を高めると警戒されているからだ。
 
 オランダ首相も、財政健全化等の目標が達成できなかった場合の加盟国に対す最大のペナルティとして、ユーロ圏からの追放できる規定を導入すべきだという主張をフィナンシャルタイムズ紙に寄稿したため、欧州の債務国に対する支援がかなり後ろ向きになってきたと心配されている。

 格付け会社のムーディーズは6月15日にフランス銀行のBNPパリバとソシエテジェネラル、クレディアグリコルの3行はギリシャ国債などの保有が高水準なために、損失拡大を警戒し、格付けを引き下げ方向で見直すと発表しているので、近く格下げを実施するのではないかと見られている。
 
 欧州の債務危機が第2のリーマンショックとなるリスクがあると懸念されている最中に、格下げされると市場の不安心理には一弾の打撃になると不安視される。
 
 以上が、ユーロー急落の背景として市場でコメントされている。

 世界の金融・経済は、欧州危機に振り回されて、緊急な状況にある。

 でも、こんな時こそ、自然をめでる豊かな心を持ちたい。


  ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’





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Last updated  2011.09.12 18:22:41
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