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 薄日が射す穏やかな日曜日である。

 毎年、誕生日が近づくと、ボージョレ・ヌーボーのニュースが流れる。

 ワインの新酒の季節である。出来立てのワインは美味しい。

 そして、街のお店にもその広告が出始める。

 前宣伝によると、今年のヌーボーは、例年に比べうまいらしい。

 昨日、富山からコシヒカリの新米が届いた。

 お米も新米は、実に美味しい。

 このところ、日本はTPP(環太平洋経済連携協定)へ参加するか否かで議論が急激に活発になっている。野田総理の訪米までに結論を出さねばならないからだ。

 ところが、各党間、党内、学者間、産業界間で、賛成、反対百家争鳴だ。反対派は、特に農業問題を挙げている。

 日本の農業界は、この約10年の間、7兆円もの補助金をもらっている。にも拘らず、補助金に甘えて業容の改善・改革は進んでいない。

 その中にあって、一部の農家は、研究を重ねて世界一の美味しいお米を作るまでになり、中国を中心に高い値段で輸出に成功している。りんごにしても然りだ。

 農家は、米や果物だけでなく、やりようによっては十分海外と対抗できる。要は農水省、農林族議員の対応力の問題である。

 ボージョレ・ヌーボーの新酒を、日本だけでなく世界が待ち望んで呑むように、日本のお米も、新米の時期を世界に向けて、ボージョレのように宣伝すれば、中国が高価な米を喜んで買っているように、売れるのではないだろうか。

 お米は、健康に良いということは、海外で認識され始めて久しい。又お寿司が世界中で人気を広げていること等を考えれば、後は頭の使い様、政府の政策次第、である。

 ボージョレのニュースと富山からの美味しい新米に接して、こんな事を考えた。

  

       ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’

 

 





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Last updated  2011.10.30 13:18:28
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