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 東京は、今日も秋日和である。

 今日早朝、円はドルに対して、75円31銭の史上最高値をつけた。政府は、これを受けて午前中に、ドル・円への介入を実施した。円は、アメリカ・欧州の経済問題を背景にドルに対して、じり高に推移していた。
 
 先進国の経済危機問題。これは、何を意味しているのだろうか。歴史的な流れを見てみたい。
 
 先進国主導の時代は終わりを告げた。それは成長の時代の終焉でもある。先進国の人々は、贅沢極まりない生活を追及し続けてきたのだ。

 今日の人々は、自ら野良に種を蒔くことなくパンを食し、狩りをすることなく肉を食べ、機織を織ることなく着飾り、樵(きこり)をすることなく家に住む。これを当たり前のように思い込み生活している。

 先進諸国が追求してきた、「贅沢は美徳」の哲学が崩壊すると同時に「贅沢なくして成長無し」の資本主義時代が終わりを遂げようとしている。

 日本は1970年代に、所得倍増政策で高度成長の波に乗り経済成長16%を達成し、人類史上未到の経済成長を遂げた古代地中海貿易国アッシリアを追い越したのである。それは、質(国民所得)と量(経済規模)を伴った成長であった。

 しかし、その日本も先進国病にかかりバブル崩壊。いまだに治療方法さえ見出せない状況に陥っている。日本の美徳「もったいない」さえ忘れてしまった。

 先進国の経済危機は、資本主義へのあまりもの追求であった。その先便を切ったのがアメリカである。アメリカは、金融先進国であったが、この金融で躓いた。ノーベル賞受賞した学者たちが駆使したデリバティブ機能によって信用崩壊をもたらし、経済が失墜していった。

 デリバティブとは、証拠金を積んで何倍も何十倍も取引額を膨張させる金融取引手法である。信用取引の信用の部分は仮需要である。成長がなくなった時、仮需要は存在しない。

 米国の経済失墜が、ヨーロッパに波及した。現在のEU(欧州連合)問題は、構造的に問題を抱えていたいたところに、アメリカのリーマンショックが引き金となって拡大しているのだ。

 
 EU(欧州連合)は、EFSF (欧州金融安定基金) にデリバティブ機能を持たせて、今後問題化するであろうイタリアなどのデフォルト救済に備えようとしている。過去の借金は、将来の成長の結果で払うしかないのに、成長が有りえない国を有りえない仮需要を証拠金にして作った資金で救おうとしているのである。

 2011年10月27日の欧州首脳会議は、「ユーロ体制崩壊を決定付けた」と見る学者もいる。そして市場関係者は、欧州首脳会議で成長戦略が議論されなかったと批判する。イタリアもスペインも成長の兆しなど微塵もない。

 潜在的デフォルト国債、EFSF債の購入を日本や中国に求めるのは詐欺同然である。アジアが欧米に「投げ銭」をくれてやる時代になってきた。

 ただ、中国をはじめ新興国の成長は、先進国の仲間入りをした当時の日本と異なり、所得(質)の伴わない規模(量)だけの成長だと言う事が気になる。質と量のバランスのとれた成長はもはや期待できなくなった。

 西洋主導の成長主義は終わり、「もったいな」が美徳の時代を考えるときである。

  ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’






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Last updated  2011.10.31 12:51:05
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