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 「絆」

 2011年を表す漢字として、全国から公募によって選ばれた言葉である。

 12月12日、世界遺産・清水寺(同市東山区)で、森清範(せいはん)貫主(かんす)が特大の和紙に墨で書き上げた。

 この言葉の意味は、「断つことのできない人と人との結びつき」である。

 近年、政治家達がよく用いていたが、今年は東日本大震や台風被害で家族の大切さを感じ、支援の輪も広がったことで、日本の国民性を取り戻そうと、国民の間で使われるようになっていた。


 昨日、娘の通っている教会で、クリスマス・チャリティ・コンサートが催された。毎年数回の招待日には、仏教徒でありながら出かけているが、今回も家内と参加した。
 
 読売日本交響楽団の4名のメンバー(ヴァイオリン2名、ヴィオラ1名、チエロ1名)による四重奏演奏を中心に、教会の合唱団(23名)による合唱、コンサートに来た全員によるクリスマス・ソング5曲の合唱等々もあり、素晴らしいコンサートであった。

 コンサートの合間に、牧師による礼拝があった。いわく、「クリスマスはキリストの誕生日。クリスマスの起源は聖書にある。キリストは、いつも人々と共にある。常に、苦難を抱えた人の下にある。愛を、平安を願いながら、人々の‘絆’が結ばれるようにと、、」。

 ここでも、「絆」が話された。


 「家政婦のミタ」。今年後半、人気が高まったTVドラマである。
 
 余りにも評判が良いので、最終回を観た。最終回が始まる前に「一回からのダイジェスト版が放映された。家政婦は、頼まれればなんでも「承知しました」と引き受ける。「殺してください」といえば殺そうとする。恐ろしい筋書きのようだ。

 でも、このドラマは、どうしようもなくばらばらになった家族の「絆」を取り戻すという素晴らしい話であった。

 どんな家族にも「絆」はある。

 このドラマ、最終回の視聴率がなんと40%と、史上3番目の高さを記録したという。

 今年は、やはり日本人が持つ本来の心「絆」を大切にする、取り戻す切っ掛けの年であったと思う。


  ‘人生は すべて 心一つの 置きどころ’





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Last updated  2011.12.24 14:52:30
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