カテゴリ:本・マンガ
今日は、友達から借りていた、
2007年上半期・直木賞受賞の 松井今朝子さん著「吉原手引草」を読みました~ 私は、これまでにも直木賞を受賞した作品を 結構読んでいるのですが、 同じ受賞作品の中でも、どうしても好き・嫌いが出てきてしまい、 「これが何で受賞したんだろう???」と思う作品が時々ございます。 しかし、この「吉原手引草」 これは、私としてはかなり“納得”のいく作品でした~ 面白くて、先が知りたくて、 あっという間に読み終えてしまいました こういった、外堀を少しずつ埋めて、本丸をじわじわと攻めていく 物語の進め方、好きですね~ 楽天BOOKSさんから引用させてもらった、 この本のあらすじ・紹介文です 「なぜ、吉原一を誇った花魁葛城は、忽然と姿を消したのか?遣手、幇間、楼主、女衒、お大尽―吉原に生きる魑魅魍魎の口から語られる、廓の表と裏。やがて隠されていた真実が、葛城の決意と悲しみが、徐々に明らかになっていく…。誰の言葉が真実なのか。失踪事件の謎を追いながら、嘘と真が渦巻く吉原を見事に紡ぎあげた、次代を担う俊英の傑作」 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 私は今年に入って、 遊郭を舞台にした、“さくらん”というマンガ(2/28ブログ)を読み、 映画(3/12ブログ)を観ています。 これらのお陰で、ある程度の遊郭の様子や、花魁のことを 知ってはいましたが、 この“吉原手引草”では、物語を進めながら、 それ以上に詳しく遊郭のことを紹介してくれていました。 まさに“吉原(遊郭)手引”書 吉原(遊郭)に、こんなにたくさんの種類の職業があったとは かなりの驚きでした ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ また、私は、この“吉原手引草”の中に出てくる、 主人公・花魁“葛城”の「凛」とした、 それでいて「柔」な性格・生き方に、 女性として、憧れを抱いてしまいました~ 彼女のセリフに時々、ハッとさせられました “その状況で、そんな気の利いた?言葉は私だったら出てこないだろうなぁ~”と ため息させられたことも多々 葛城は、 「どんなに辛くても、今いる環境を精一杯生き、将来に繋げる」 ということを教えてくれていたのかなぁと思いました。 この本で、ただ一つ残念なところは、 結末が、少しバタバタとしてしまったことです。 ストーリーが長くなってもいいので、 もう少しゆっくりと事件解明にもっていって欲しかったなぁ~ 物語上の存在ではありますが、 “葛城”のその後の人生が、 幸せだったことを祈りたいと思います ってか、心配しなくても彼女だったら、大丈夫だろうなぁ~ (キレイで、賢くて、高貴だもんな) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/11/05 12:02:57 AM
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