カテゴリ:本・マンガ
今日は、
横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」という本の感想を 書きたいと思います。 クライマーズ・ハイ 実は、この本、数年前から私の本棚の中に 「積読」として、眠っていらっしゃいました(笑) 今回、読もうと思い立ったのは、この7月に 映画化されることを知ったから。 * まずは、この本の簡単なあらすじを。 「1985年8月12日に起きた日航機墜落事故を巡る 地元新聞記者たちの激動・壮絶な一週間を、 業界・家族・友情・上下関係など、様々な要素を 絡めて描いた物語」 事故そのものよりも、新聞記者・業界の動向を中心に 書かれています。 * あまりにも面白くて、 私は、時間を忘れる位、読み入ってしまいました。 横山秀夫さんの、無駄な装飾のない“ゴツッ”とした文章に、 読み手は、ダイレクトに 手に汗握ったり、ほろりとさせられたりします。 お陰で、昨晩はブログ更新を すっかり忘れる始末(笑) 読んだ方のレビュー高評価に、激しく納得です * 私、数年前に、 この日航機事故に関する他の小説で、 山崎豊子著「沈まぬ太陽」を読んでいます。 沈まぬ太陽(3(御巣鷹山篇)) ↑こちらの主人公は、JALの社員でした。 この本は、私が、まだ旅行会社勤務時代か、 退職後直ぐの頃かに読んだ為、 ストーリーとは別に、 自分に近しい業界(航空会社)の裏話?という感じで 読んだ記憶があります。 * しかし、今回のこの 「クライマーズ・ハイ」は、 私にとって、全く未知の「新聞業界」のお話。 私、ジャーナリストなどに知人はいないし、 自身も志望した業界ではないので、 今までこの世界を知ろうとしたことがありませんでした。 だから、今回は、ストーリー以上に、 新聞業界ってこんな仕事をしていたんだ~っ!って 好奇心いっぱいで読み進めてしまいました 【驚いたこと】 ・不寝番の記者がいる (医者みたい) ・記者の文章をチェックするのは、赤ペン (赤ペン先生みたい) ・三時出の記者が多い。また最終は、翌日深夜になる (勤務時間が私たちの会社とは違う) ・毎日毎日が締切 (大変だなぁ~と思った。締め切り前は、各部・戦争状態) ・こんな必死な想いで記者の人たちは、紙面を作ってくれている (これを知ったら、これからは新聞を軽々しく読めなくなる) ・その一方で、デスクや上層部の思惑で紙面の内容が変わることがある (なんてこった!) ・家族は、業界に勤めている人が留守がちな生活に慣れる (部署にもよるんでしょうけど) などなど。 * あと、気が強く、熱くないと、この業界では 残っていけないのかなぁ~とも思いました。 だって、この小説に出てくる人たちの多くが、 いい紙面を作ろうと、必死で意見を戦わせて 熱くなっていたんですもん。 (特別に大きな事件だったから?) でも、この熱くなり様が、かなりカッコ良かったです。 また、不器用な人が多く描かれていたところが、 また私のツボでした(笑) * 面白かったので、 新聞業界の本、他にも読んでみようかな。 また、映画も、 堤真一が主役だし、絶対に観に行こうと思います (数年前にNHKで放送していた、 佐藤浩市主演のこのドラマも観たかったな) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/05/29 01:27:20 AM
[本・マンガ] カテゴリの最新記事
|
|