カテゴリ:本・マンガ
今日は、最近読み終わった本、
中野京子著「怖い絵」について。 怖い絵 う~ん、面白かった~ まずはあらすじ(楽天BOOKSより) 何も怖いものは描かれていないはずなのに、 なぜかゾッとする--そんな絵はありませんか? 読み終わった後、もう一度絵を観てください、きっと一変するはずです。 名作絵画に秘められた怨念、冷酷、非情の恐るべき物語を解きあかす美術エッセイ。 この本に取り上げられていた主な作品: ・ドガ「エトワール(舞台の踊り子)」 [20%OFF] ジグソーパズル ドガ [舞台の踊り子] 1000ピース ・ムンク「思春期」 高解像度昇華転写プリント[送料無料]厳選した完全オリジナル定番プリント!絵画・アートシリーズ「ムンク:思春期」壁掛け ・ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」 ・ホガース「グラハム家の子どもたち」 ・ラ・トゥール「いかさま師」 など20点。 * 私、ここに紹介されていた作品の何点かを 実際に観たことがあるのですが、 その時は、各「絵」にこんな背景があるなんて 思っていませんでした。 それぞれ鑑賞する前に、この本を、読んでいたかったな♪ その絵にまつわる 画家の背景、その絵が描かれた国の歴史、 依頼主のことなど そのバックグラウンドを知れば知るほど、 美術鑑賞って面白く・深くなるんだなぁ~ って思わせてくれる本でした。 * 特に、今回、収穫だったのは ルドン 私、この本を読むまで、ルドンの絵、 そんなに好きじゃなかったんです。 特に初期の頃の黒シリーズ これぞ「怖い絵」って感じの、気持の悪い絵ばかり。 けれど、この本を読むと、こんな暗い絵を描いていたのは、 彼の生い立ちが原因だったことが分かります。 「知れば、理解できる」 今回、ルドンの絵として、この本に紹介されていたのは、 「キュクロプス」(ご参考HP) ルドンは、人生後半で、 その前半で黒シリーズを描いていたとは思えない位、 色彩豊かな幻想的な絵を描きます。 この作品は、ちょうど黒シリーズから、色彩シリーズへの過渡期に 描かれた作品だそうです。 絵の構成・内容は、黒シリーズのように気味が悪いのですが、 色彩は豊か。 そして、絵にまつわるエピソードを読んで、 ちょっと涙ぐんでしまいました。 うぅ・・・ ぶ、不器用なんです・・・ キュクロプスもルドンも・・・ 私、一途で不器用な人に かなり弱いんですよ、ものすごく・・・orz 日本で、ルドンをコレクションしている 岐阜県美術館(HP)に行きたくなってしまいました。 * それから、今年の1月に鑑賞して(1/2ブログ) 気に入ってしまった、イリヤ・レーピンさんの絵も掲載されていました。 (「イワン雷帝とその息子」) レーピンさんって思想家だったのね。 * 最後に、この本を読んで感じたのは、 「瞳」・「目」の力でした。 意地悪な目・気の強そうな目・狂気の目・ 驚愕の目・不安気な目・愚鈍な目・高慢な目 悪辣な目・誘惑の目・愛憎の目・悔恨の目・・・ 色々な「目」が絵に描かれていて、 そのそれぞれが、気持ちを強烈に表現していました。 まさに、“「目」は口ほどに物を言う”ですね。 また、 “「瞳」は、人となりを表わす”とも言えるのかな。 私も、嫌な「目」にならないように 気をつけなきゃ * この本、かなり購入したいけど、 1冊:1,890円。 ちょっと高いので、要検討。 続きの2も予約中↓回ってくるのが楽しみ♪ 怖い絵(2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/16 01:15:43 AM
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