カテゴリ:本・マンガ
今日から、3月。
12月頃と比べると、日も長くなってきているし、 これから少しずつ暖かくなっていくしで、 心が、何だか華やいでいます。 私、季節の中で「春」が一番好き * さて、「怖い絵」(2008/9/14ブログ)を読み終わって半年近く経った先日、 図書館に予約していた「怖い絵2」の順番がようやく回ってきました~ 今日は、その感想を。 怖い絵(2) 1巻目が面白かったので、 こちらも期待しながら読みだしたのですが、 おぉ~ これは面白い♪ これは、1巻目より、いいんじゃないですか?! 期待をはるかに超える楽しさを この本は私に与えてくれました * 以下、本の中身を簡単にご紹介。 (本からの抜粋&私の感想) ・レンブラント「テュルプ博士の解剖学実習」 当時の外科医は地位が想像を絶する位、低かった。 レンブラント=若くして富と名声と家族を手にしたが、幸せは短かった。 ・ピカソ「泣く女」 ピカソのフルネームの長さに驚く! 泣く女 ピカソ通常価格¥22000円の30%引き額なし ・カレーニョ・デ・ミランダ「カルロス二世」 血族結婚を繰り返すことにより、 スペイン・ハプスブルグ家は滅亡する。その不幸を最後に 全部引き受けたのが、この“カルロス二世” 身体も弱く、知能も低かった。(マルガリータ王女の弟) ・ベラスケス「ラス・メニーナス」 ベラスケス=人物の性格把握力は比類ない。 死因は過労死か?出世頭であったが、自由に絵を描くことが 出来なかったことを考えると、幸せではなかったのではないか。 ・ハント「シャロットの乙女」 おとなしく機織をしていた乙女が、恋することによって 何もかも振り棄て、がむしゃらに一図にかけだしてゆく瞬間を 描いた作品。 結果など考えない。結果を考えるのは計算であり、 計算ほど恋のエネルギーに無関係なものはない。 女のこの「恋の力」を一番に恐れるのは、実は男性ではないか。 色が美しい。本物を観てみたい。 ワズワース・アシニーアム美術館所蔵 ・ミレー「晩鐘」 ゴッホ・ダリに崇拝?されるミレー。 どこか異常性を秘めた画家の心をかき乱す何かが、 ミレーの静謐な画面に埋もれているのか? ダリの「晩鐘↓」に関する解釈が面白い。 「死んだ子供を祈っている」 or 「女性(母)が男性(息子)に 襲いかかろうとしている(カマキリの動作に似ているらしい)」・・・ 名画・油絵 ミレーの名作 「晩鐘」 ・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」 実は、イングランド歴代女王として、 メアリ一世よりも先に即位していたのは、このジェーン・グレイだった。 ジェーンは、ヘンリー八世の妹の孫。 ヘンリー八世=メアリ一世とエリザベス一世の父、 彼の二番目の妻は、アン・ブーリン (ご参考「ブーリン家の姉妹 2008/11/9ブログ) 人間観察・用心を怠らなかったエリザベスと異なり、 ぬるま湯的プリンセス生活を送ったジェーン。その結果、処刑されることに。 ・ブリューゲル「ベツレヘムの嬰児虐殺」 ブリューゲルらしい、非常に細かで 色彩豊かな美しい作品。 しかし実は、無名の画家に大幅に書き換えられていた。。。orz 本物を観に行きたい。 ロンドン・ハンプトンコート王室コレクション所蔵 ・ヴェロッキオ「キリストの洗礼」 弟子のダヴィンチが、この絵の共同制作者。 「一流の人間は、超一流の人間につぶされる」 その言葉を如実に表した作品。 師匠のヴェロッキオは、この後、本業?の彫刻に専念することに。 ・ファン・エイク「アルノルフィニ夫妻の肖像」 絵に描かれた、アルノルフィニ氏の顔つきの磁力は強烈。 (↑怖い絵2の表紙) 冷たく計算高い顔。このお陰で、この絵に魅力が増したそう。 夫にしたくなNO.1の顔とのこと(笑) 色々な点で、美しくもあり、面白い作品。 本物を観てみたい。 ロンドン・ナショナルギャラリー所蔵 * 著名な絵画を「怖い」という視点から考察した 斬新な?このシリーズ。 3巻目も出版されないかな~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/03/02 12:43:02 AM
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