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2009/12/20
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カテゴリ:本・マンガ
毎日寒くて、ヤな感じ。
早くあったかくならないかな。←って今から言ってどうする?!(笑)


さて、今日は、
奥田英朗著「邪魔(上・下)」について。


邪魔(上)


邪魔(下)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。
スーパーのパート歴一年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に
足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。
日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。




主役級の登場人物(警官・高校生・主婦・夫)が数人いて、
どの視点で物語を読むかで、読み終わった時の
感じ方が変わりそうな作品。


悪く言えば、
複数の主役級登場人物のせいで、
ちょっと焦点がぼやてしまった感を抱きました。



とまぁ、
とりあえず私は、女性だからか
恭子という主婦の視線で物語を読み進めました。




      *




あたりまえ(平凡)のありがたさが
よくわかるストーリー。



「あたりまえ」「平凡」、そして「他力本願」
という堤防が決壊した時、
人はかくも簡単に落ちていくのか・・・


う~ん。怖いなぁ。



私も“他力本願系”だから、注意しなきゃ。
自分の足で立てるだけの強さを
身につけなきゃ。




      *




ただ、ここに登場していた“恭子”という主婦は、
依存的だった人生から最後の最後で抜け出し、
ようやく自分の脚で、自分の人生を歩みだします。

それが、例えどんな形であっても。。。




      *




「邪魔」というこの本の題。


ストーリーと、どう関わっているのだろうと
読み終わってから改めて考えてみました。


“居場所がない=邪魔”


ってことだったんですね。



普段は、そんなに意識していない自分の“居場所”。


しかし、この存在が危うくなった時、
人は改めてそれを意識します。


そして、人はその場所を必死で守ろうとしたり、
新たな受け入れてくれる場所を探そうとしたりして、
もがき苦しむことになります。



この本の主役級の登場人物は全員、
“居場所”を失いかけている人たちでした。



「邪魔」



その痛々しさが、
読んでいる方も妙に苦しく感じられた作品でした。





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Last updated  2009/12/21 01:02:56 AM


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